はい、騎士がガロッテの中に入っちゃったトコからでしたネ…
では続き、ドゾッ
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【ガロッテ、いいですか?よく聞いて下さい。】
{ここは…って…ぬぁ!?!?}
そこには、何も無い空間が広がってて…よく分からない世界、そこにあるのは、ガロッテと、騎士だけだった。
【さぁ、忘れるのです、すべてを。そして、思い出しなさい。】
{ちょっと待って…なんで…何で裸…なんですか。。。}
【ここは、あなたの心の中。記憶の空間。不必要なものは無いんだ。】
{じゃあなんでアンタは服着てんのよ!?ずるいじゃない!!!}
【だってよそ者だし…】
{いいから早くどーにかしなさいよッ恥ずかしいじゃない…}
【だから、今言ったじゃない。橘 依里としての記憶は忘れて、ガロッテとしての記憶を取り戻すんだ。】
{だからどうやって!!!}
【そうだねェ…とにかく、強く願うんだ。私はガロッテです。記憶を返してください、って。自分自身に。】
{はぁ…やってみる。私はガロッテです。あの頃の記憶を返して、…ダメ。集中が続かない。}
【では、これをご覧下さい…】
と手渡すは、手鏡1つ。
{コレ?そうだな、私が世界間を移動するのに使ったのも、鏡…ぇ……誰コレ!?キレーな人ぉ…}
そこには、見たことも無いような、美しい1人のいたいけな少女の姿が映っていた。
【それは、あなたの真のお姿です。】
{えっ…ウソ、私…こんな美人だったの?ウハッ、やった♪}
【さぁ、その調子で想い出して。】
{うー…}
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{うーうー…}
1人、ベッドの上でうなる、制服を着た少女。
そこへ、1人の青年。まだ幼さが残っていて、でもすごく賢そうな…
〘お帰り、僕の姫。でも、君は今回少し…あんまり容姿がよくない着ぐるみを着てるみたいだから…元の君の姿に戻ったら…熱い口付けを交わそう…それまで、おあずけだね〙
そう言って青年は、依里の唇を、人差し指でチョンッとはじく。
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{ふゃあ!!!}
【思い出した!?】
{いや、なんか、唇が今、すっごい…}
【…そうですか(さては、ヴェルミナク、お前なのか…)。】
{あっ私は…もしかして、王子…?えっ王子って誰ぇ?王子…王子…逢いたい、あぁヴェル…逢いたい!}
【想い出してきましたか?】
{うん!!!私はガロッテ!王子が近くにいる、私の最愛の人、ヴェルミナク!逢いたい、待ってて、王子…今行くから……!!!}
【さぁ準備はできました!すべてを忘れなさいっ!!!】
すると、騎士が黒いマントのようなものをガロッテに向かって勢いよく投げつけた。
{はっはっは、あーっはっは!!!王子!!!もうすぐ逢えるから、待ってて―――――!!!}
彼女は確実に、橘 依里としての記憶を失い、ガロッテという1人の少女に生まれ変わった。
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なんだか、展開遅くてスイマセン・・・。
次回はもうちょっと早くするよぉに頑張ります。。
椏麗雛