グリーンランドを巡る舞台裏
グリーンランドを手に入れるためには、武力も厭わないと公言しているトランプ。実は、背後でトランプを急かしている国があるとの情報が出ました!北野幸伯さん発行の『ロシア政治経済ジャーナル』から転載します。(以下転載)皆さん、トランプが、グリーンランドをデンマークから奪おうとしていること、ご存知でしょう。トランプ政権は、「買収提案」をしています。しかし、デンマークとグリーンランドが拒否した場合は、「武力行使」の可能性も排除していません。『BBC NEWS JAPAN』2026年1月10日付。『トランプ氏、米がグリーンランドを「所有」する必要があるのはロシアや中国から守るためと』〈ドナルド・トランプ米大統領は9日、アメリカがグリーンランドを「所有」する必要があるのだと述べ、その理由は、ロシアと中国がグリーンランドをとるのを防ぐためだと話した。トランプ氏はBBCの質問に答えて、「国と言うのは、所有権を持たなくてはならないし、所有権を守るのであって、リースを守ったりしない。我々はこの先、グリーンランドを守らなくてはならない」と、記者団を前に話した。さらに大統領は、「簡単な方法」でやるか、さもなければ「難しい方法」でやるとも付け足した。ホワイトハウスは7日にも、グリーンランドの購入を検討していると述べたが、武力による併合の選択肢も否定していない。〉ーーーーグリーランドについて、「武力による併合の選択肢も否定していない」そうです。トランプさんはすでに、イラン、ベネズエラに対し武力行使を行っています。ですから、彼が「武力行使の可能性がある!」といったら、「そのままの意味」と解釈するべきでしょう。アメリカによるグリーランドの武力併合。世界中に支持する人や国はいないように思えます。ところが・・・。意外な国から、アメリカによるグリーランド併合を 応援する 励ます 急かす 声明がでてきました。クイズです。どこの国でしょうか?答えを紙に書いてから進んでください。いいですか?答えは、↓ロシアです(^▽^)!「・・・・・・・・・・・冗談でしょ???」いえ、本当です。証拠を。『ロイター』2026年1月13日付。『グリーンランド、ロシアに併合選択も トランプ氏対応遅れなら=ロ高官』〈ロシアのメドベージェフ安全保障会議副議長(前大統領)はデンマーク自治領グリーンランドについて、トランプ米大統領が領有に向けて迅速に動かなければ、ロシアへの併合を選択する可能性があると述べた。インタファクス通信が12日報じた。それによると、メドベージェフ氏は「トランプ氏は急ぐ必要がある。未確認の情報によれば、数日中に住民投票が行われ、約5万5千人のグリーンランド人全体がロシアへの併合に投票する可能性がある」とし、「(米国の)国旗に新たに小さな星が追加されることはない」と述べた。〉ーーーこの発言は、2008~2012年にロシア大統領だったメドベージェフです。意味は、「トランプよ、さっさとグリーンランドを奪っちゃいなよ。ぐずぐずしているとロシアがもらっちゃうよ!」です。わかるのは、メドベージェフが、「アメリカのグリーンランド併合」に 全然反対していない ということ。むしろ、「急げ急げトランプ!でないとロシアがもらっちゃうよ!」と行動を急かしている。不思議ですよね~~~~~。なぜ?皆さん、トランプが、一部の議員さんから「ロシアの工作員」と呼ばれていることご存知ですか?以下の動画、17分55秒からごらんください。↓https://www.youtube.com/watch?v=cjWwd16pEzs&t=1075sそして、トランプの盟友ウィトコフ特使について、共和党のドン・ベーコン下院議員は、以下のようにXに投稿しています。「ロシアの侵攻に反対し、ウクライナが主権国家かつ民主主義国家として勝利することを望む人々にとって、ウィトコフ氏がロシアを完全に支持していることは明らかだ。彼が交渉を主導するなど信用ならない。彼以上のロシア工作員がいるだろうか?」ーーーーーどうなんでしょう。証拠がないので、トランプが「ロシアの工作員」とはいえません。しかし、トランプと盟友ウィトコフが、一部の民主党議員、共和党議員から「ロシアの工作員と呼ばれている」という事実は、お伝えすることができます。そして、トランプが実際、「とてもロシア寄りの行動をしている」のも、その通りでしょう。事実、トランプは、ゼレンスキーに、「ドネツク州(とルガンスク州)全土をロシアに譲渡しろ!」と要求しています。ロシア軍は現状、ドネツク州の約80%を支配している。「現在の前線で停戦しろ!」というならわかります。しかし、ロシア軍がほぼ4年間攻めても落とすことができなかったドネツク州の残り20%を「ロシアに譲渡しろ!」というのは、かなり「不当な要求」でしょう。トランプは、まさに「プーチンの指示通りに動いているのではないか?」と思えることが多い。それと、ロシアがトランプに「グリーンランド、さっさと奪っちゃいなよ!」と急かしていることとどういう関係があるのでしょうか?トランプはグリーンランドについて、「ロシアや中国から守るため」としている。しかし、グリーンランドにはすでに米軍基地があります。トランプは、デンマークからグリーンランドを買収しなくても、交渉で以下の条件を出せば、中国・ロシアから守ることができるでしょう。・グリーランドのレアアースやその他の資源開発に、中国・ロシア企業を入れるな!・グリーランドのレアアースやその他資源開発は、アメリカが独占する!・グリーランドの米軍を大幅に増やす。基地を大幅に拡張する!デンマークもグリーンランドも、アメリカに買収されたり侵略されたりするよりマシなので、交渉は成立する可能性が高いでしょう。グリーンランドはデンマーク領のままでも、軍事的にも経済的にも実質アメリカが支配することはできる。領有しなくても、中国・ロシアのグリーランドへの影響力を、完全に排除することは可能。では、なぜ「買収」あるいは「武力行使」なのでしょうか?意味がわからないでしょう?ですが、「アメリカのグリーランド侵攻で誰が一番喜ぶのか?」を考えると、意味がわかります。アメリカは、 反ロシア軍事同盟NATO のラスボスです。そして、グリーンランドを領有するデンマークは NATO加盟国 です。もしアメリカがグリーンランドを武力で奪えば?NATOのラスボス・アメリカが、NATO加盟国デンマークを侵略し、グリーンランドを奪ったことになる。同盟国が同盟国を侵略した ことになり、反ロシア軍事同盟NATO は分裂、解体に向かう可能性がでてきます。反ロシア軍事同盟NATO が分裂解体して一番喜ぶのは?そう、もちろんNATOの敵である プーチン・ロシア でしょう?だからメドベージェフ前首相は、「ドナルド、急げ!急げ!」と侵略を煽っているのでしょう。さて、トランプは、アメリカのためにグリーンランドが欲しいのでしょうか?それとも、プーチン・ロシアのために動いているのでしょうか?