毎日を”特別な日”の様に生きること | 還暦過ぎたピアニスト

還暦過ぎたピアニスト

青が好き。色も、響きも、そしてその意味も。若々しい躍動的なイメージがあり、未熟な初々しいイメージもある。「ヨーロッパの赤には、青が一滴」という発想も素敵だと思う。シニアになった今も、できれば青の近くで、楽しみたい・・。

「フランス人は10着しか服を持たない」という本を読んだ。



ベストセラーとして、新聞に紹介されていたので、早速購入してみたのだ。


何処かで「毎日を”特別な日”として生きる事」というキャッチコピーを見かけたので、興味をそそられたのだ。


でも今日、ざっと読んだ範囲では、その文章はみつからなかった。


西洋志向の私にとっては、面白い内容でもあったし、森瑤子と共通したライフスタイルにも、共感が持てた。


シックな生活に感嘆するアメリカ娘の意見は楽しいし、本のタイトルにもなっている、無駄を省き上質なものだけに限った、洋服や食事や生活環境を、ごく自然に味わいながら毎日を過ごす、フランス人の様子には、大いに自制を促された。



只、読み進んでいくにつれて、「シックな生活をする為には、本を読もう」、「旅をしよう」、「プライベートな話題は避けて、ミステリアスな雰囲気を醸し出そう」といった、いかにして教養人たるべきかといった、指南書めいた話題が並び始めたのには、いささか閉口した。



それにしても、あのキャッチコピーは一体何処にあるのだろう。


私は何度もページを繰って、探してみたのだけれど・・。


結局、著者がお手本として描いているシックなフランス人の生き方とは、もしかしたら逆の発想ではないかと思い当り、探すのを諦めて本を片づけようとしたら・・。


何と、本のカバーの見返しに、その文章が記されていたのだった。


どうやら、このコピーは、タイトルと同様に、著者のつけたものではなかったようだ。


翻訳物のもつ、面白さである。



ベストセラーになった大きな要因も、オリジナルからは遠く離れた、このタイトルにあったらしいから。