嘈Δい工搿?
「副長。そこの少年兵達が落ち込んでますよ」
「あ、すまんすまん」
「それに、僕だって一応少年兵の部類に入るんですよ?」
確かに、翔輝はまだ十九歳。特別年少年兵よりは年上だがまだまだ少年兵という歳だ。だが、そんな翔輝の言葉に副長は苦笑いする。
「それはそうだが、普通少年兵が大尉まで上り詰めるか?」
「それはほら、僕は一応海軍兵学校を航海科目トップクラスで出てエリートコースを歩んでますので。いつかは航海長まで上り詰めますよ」
「調子に乗るなアホ」
航海長に頭を小突かれ、艦橋は笑いに包まれた。そんな翔輝を大和は小さく笑みを浮かべながら見詰めていた。
マリアナ沖の大敗北から一ヶ月あまりが過ぎた。
その海戦で連合艦隊は決戦兵力である第一機動艦隊の主力である空母部隊が壊滅した。最後の切り札とも言うべき空母『大鳳』、歴戦の空母『翔鶴』、改装空母ながらすさまじい搭載機数を誇る『飛鷹』を失った事はあまりにも大き過ぎる。
特に『大鳳』と『翔鶴』は第一航空戦隊という日本海軍の精鋭空母部隊に属していた。両艦を失い、第一航空戦隊は『瑞鶴』だけとなり解体され、『瑞鶴』は第三航空戦隊に編入。軽空母『瑞鳳』『千歳』『千代田』を配下に入れた新たな機動部隊が発足した。
現在マリアナ沖海戦で被弾した艦は内地で修理を行っている。もちろん空母『瑞鶴』『隼鷹』『千歳』『龍鳳』、そして戦艦『榛名』も内地でドッグ入りとなっている。同時に対空兵装の強化を行っているので出てくるのはあともう一ヶ月くらいは先になる予定だ。
現在このリンガ泊地にはマリアナ沖海戦に参加した戦艦『大和』『武蔵』『長門』『金剛』と、タウイタウイに待機していた戦艦『扶桑』『山城』『伊勢』『日向』が先日合流し、連合艦隊の戦艦部隊が勢ぞろいしていた。他にもマリアナ沖海戦を生き残った艦艇がこのリンガやタウイタウイ、ブルネイ、シンガポール、沖縄、内地などに展開している。
そんな中、『大和』は連日の猛訓練に励んでいた。少年兵が入ってからあまりにも機敏さに欠けるからだ。主にこれからの戦いでは絶対に必要な対空戦闘に重点を置いている。http://www.vh20.com/
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今日もそんな猛訓練を終え、翔輝は大和と一緒に艦橋を出た。
マリアナ沖海戦――翔鶴や大鳳の死から一ヶ月。二人ともそれなりには立ち直っていたが、まだ完全復活とはいかない。特に翔輝はこの二人には特別な思い入れがあった。大鳳(かのん)は短い間だったけれどまるで妹のように大切な存在だったし、翔鶴は自分の事を好きと言ってくれた。どちらも失うにはあまりにも大き過ぎる存在だった。ちなみに翔鶴の告白は彼女の誇りを気にして誰にも話していない。ただ、瑞鶴が戻って来たら話すべきかどうか悩んでいる。
大和はそんな翔輝の不安を身近で感じているので、心配で仕方がなかった。ギュッと握る彼の手はいつになく力ない。そんな彼の小さくなった背中を、大和は泣きそうな目で見詰める。
自分に、彼を元気付ける事はできないのだろうか。
二人とも何も話さずに無言で廊下を歩き続ける。と、
「あ、司令。それに長谷川大尉も」
そこへ現れたのは相変わらず水兵服がよく似合う雪風だった。手に何かの資料を持ちながらパタパタという擬音が合っているような走り方で走ってくる。
「雪風。どうしたの?」
「はい。この資料を連合艦隊艦魂司令部に方へ持っていくようにと言われて」
連合艦隊艦魂司令部。ずいぶん懐かしい名前だ。それは昔大和が政権を握っているまで使われていた艦魂達の首脳組織だ。武蔵が旗艦になってからは代行組織が作られたが、大淀が連合艦隊旗艦に就任すると同時にその武蔵を中心とした首脳組織である極上幹部会(正
