松山市清水町のピアノ教室
【SSピアノスクール】です。
ご訪問ありがとうございます。
高1ちゃんが弾いている
リストの3つの演奏会用練習曲「軽やかさ」
これ、
若かりし頃に
かなりがっつりガッチリ弾いた曲で、
時を経て
また私の元にやってきたな〜
おかえり〜という感覚。
私も練習しています。(⬅︎必死で)
その中に
エグァルメンテ
egualmente
という音楽用語が存在します。
短い序奏のあと、
主部に登場のこの用語。
たくさんのおなじみの用語に埋もれ気味ですが、
音楽用語としては
かなり馴染みのない用語です。
それもそのはず、
このegualmente(エグァルメンテ)というのは
なんと
リストの「軽やかさ」と「ため息」にしか
出てこないのだそうです!!
「ため息」とは
同じく3つの演奏会用練習曲の軽やかさの次、
3番の曲です。
⬆︎ありました
「ため息」では終盤に書かれています。
これらはネット情報なので、
ホントか嘘か定かではないのですが…
(この曲にもあるよ情報をお待ちしてます!)
さて、このegualmenteは
均等に、平等に、一律に、同様に
という意味だそうです。
辞書を引くと
eguale=等しい(形)
そこにmenteが付いて、副詞になった形です。
なんとかメンテはよく出てきますよね。
例が頭に浮かばないけど
音楽用語とは、曲のテンポやイメージを
演奏者に指示するために
作品に付されている言葉ですが、
クレシェンドやフォルテなど
その大多数がイタリア語。
音楽用語というのは、
実はほとんどが日常会話で話される生きたイタリア語が使われています。
なので、特別に音楽の用語として存在しているわけではない…となると、作曲家はこう弾いてほしいという思いをその単語に込めた、、、
と考えて不思議はないと思います。
リスト自身が書いたのかはわかりませんが、
あってもリストの弟子とか?(⬅︎誰?)
直筆譜が残っているのは1番のみ。
2、3番は無いのです。
軽やかさというタイトルだって出版社…
と、私自身もまだ勉強することが
たくさんあるにせよ、
egualmenteの意図を組んで
この部分を演奏しなければなりません。
この主部にはもうひとつ着目したい
Quagi allegretto
クアジ アレグレットって、
珍しい書き方ですよね。
アレグレットのように…
ように、ってなんだろう。
そこへ均一、一律なので、
テンポは均一に?
smorz.(ズモルツァンド)から来た『同様』に、
では無いよね?
さすがに消えないよね…
という結果、
中庸に〜歌いすぎず均等に〜
+柔らかく〜、左はごく弱くレガートよ〜
という感じかなと推測します。
リストといえば、
ショパンと同様に
ロマン主義時代の「練習曲」ジャンルをさらに発展、進化させた人物です。
この曲も詩的でロマンティックな曲。
主部からあまり歌いすぎないように!という
戒めのようなメッセージでしょうか。
この主題メロディが6度へと展開したときに
cantabileカンタービレ
と書かれてますから、
そんな解釈かなと思いますが…
楽語になんて見向きもしてない
若い頃の私。
え、先生もじゃない??(小声)
今回ブタペスト版を新たに購入したのですが、
まあびっくりの
なーーーんにも書かれてません(笑)
指使い、ペダリング、皆無!!
これで練習するのはかなり大変だと思うんですけど、皆さん普通なのでしょうか?
持ってるものしかわからないけど、
他の曲はそんなことないんですけど
春秋社版に助けられてます。
全音も買わなきゃ…