人の悪口を言うと、

脳が自分自身に悪口を言っていると判断し、

自分も傷つき気分が悪くなる

というようなことを

以前書きました。

 

 

今回はこの悪口や怒りについて

もう少し詳しく書いてみたいと思います。

 

悪口をいうことを、

「毒を吐く」と言いますが、

本当に毒であるということが

わかっているようです。

 

アメリカの心理学者

エルマ・ゲイツ博士(ハーバード大学教授)

によれば、

「怒りや憎しみや悪意は、

人体内に毒素を作る。

一方、明るく楽しい感情は、

免疫物質を作る」

のだそうです。

 

人間の吐き出す息を冷却したガラスに集め、

液体空気で冷やして出来た

沈殿物の色を実験で比べたところ、

 

・健全な精神状態の時→無色

・怒っている時   →栗色

・悲しんでいる時  →灰色

・後悔している時  →淡紅色

・笑っている時   →オレンジ色

 

という結果になったそうです。

 

さらにこの沈殿物を

ネズミに注射したらしいのですが、

笑っている時のオレンジ色では

ネズミは元気なったそうです。

 

でも、怒っている時の栗色の沈殿物を

ネズミに注射すると、

たちまち興奮し、

被験者の憎悪や憤怒の激しいときは、

なんと数分で死んでしまったのだとか。

 

この沈殿物を分析してみると、

かなり強い毒性が検出されることがわかり、

つまり怒ることによって

体内に毒素が発生する

ということらしいです。


 

また、

『脳内革命』

(春山茂雄著:サンマーク出版)

という本には、

人間は怒りや緊張を覚えると、

脳内にノルアドレナリンという

毒ヘビの次に強い毒性を持つ物質が

分泌されるということが書いてあります。

 

 

 

ノルアドレナリンは通常の状態であれば、

体に必要なホルモンです。

 

しかし、 イライラしたり、

人を攻撃したりなどすると

必要以上に放出されます。

 

そうすると神経が昂ぶり、

イライラしやすく、

落ち着きがなくなり、

キレたり攻撃的になりやすくなります。

 

さらに

ものを覚えたり

勉強したりする力が弱くなり、

老化も早くなったり、

病気になりやすくなったりするなどの

影響を及ぼします。

 

 

悪口を言い続けると、

ノルアドレナリンだけではなく、

コルチゾールも脳内で過剰に分泌されます。

 

コルチゾールというのは、

ストレスを感じたときに

放出されるホルモンで、

神経毒性を有しています。

 

過剰な血中コルチゾールは

細胞障害を引き起こすことがわかっていて、

脳の海馬を萎縮させたり、

脳全体の神経細胞に損傷を与えたりして、

認知症や記憶力の低下などを引き起こす

原因となるようです。

 

つまり

人を悪く言うと、

相手の脳にダメージを与えるばかりでなく、

言った本人が神経毒の悪影響を

受けることになるということです。

 

ポフィンランド大学の研究によると、 

世間や他人に対する皮肉・批判度の高い人は

認知症のリスクが3倍・死亡率が1.4倍も高い

という結果だったそうです。

 

スポーツの試合でも、どうしても勝ちたくて

「相手がミスればいいのに」

「相手のシュートが入るな!」

などと思うことが知らぬ間に

自分で自分の脳に悪影響を与えていて、

プレーにも支障がでる

可能性があると言われています。

 

 

 

ちなみに、声に出したときほどでなくとも、

SNSに書き込んだだけでも、

脳はダメージを負うそうです。

 

心の中にため込んだ

「憎しみ・怒り・不満・ねたみ・悪口」

などのネガティブなエネルギーが、

細胞レベルで自分の身体を攻撃し

痛めつけている、と思うと

ちょっと怖いですね驚き

 

ネズミが元気になったように

笑うことを増やしたら

きっと誰もが

元気になっていくのだと思います。

 

この「笑うこと」についても

また別の記事で

書いてみようと思いますので、

気になる方は

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