Carpe diem(カルペ・ディエム)は、

ローマの詩人ホラティウスが書いた

詩歌の最後の部分に

端を発した詩句です。

 

Carpe diem, quam minimum credula postero.
カルペ・ディエム、

クァム・ミニムム・クレドゥラ・ポステロ
(その日を摘め、明日をできる限り信じないで)

 

 

英語では

「seize the day」

(その日をつかめ/この日をつかめ)

とも訳されます。

 

人々に今を生きること、

現在の瞬間を大切にすること、

チャンスを逃さずに活用すること

重要性を教えるもので、
過去のことにこだわらず、

未来のことを心配せず、

現在の瞬間を大切にするという

メッセージが込められています。

 

 

禅の言葉にも

「日日是好日(にちにちこれこうじつ)

という同じような思想があります。

 

目前の現実が喜びであろうと、

悲しみであろうと、

ただ今、

この一瞬を精一杯に生きる

 

ということを教え諭した言葉です。

 

 

私たちは時おり、

明日の準備のために

今日を犠牲にして

過ごすことがあります。

 

現代人は往々にして

【いま】を生きることを
重視していません。

 

現代社会では

皆が常に動いています。

 

今現在を進行させながら、

  • 過去や未来のことを考えてる
  • 不安や心配事を今考えてる
  • 人の事、仕事のことなど何かに捉われている

今を生きている、今この瞬間のことより、

過去や未来に意識が向いてることがあります。

 

 

心配ごとや不安なことがあると、

そのことがぐるぐると

頭の中をよぎってしまい、

目の前にあることに集中できない

という方も多いはずです。

 

そんな時は、

その心配ごとや不安な気持ちは

「今」の自分にとって本当に必要なのか、

俯瞰してみましょう。

 

人生は「今」という瞬間の連続です。

 

どれだけ過去を嘆いても、

未来を憂いても、

私たちが変えられるのは今この瞬間だけ。

 

過去や未来を

「今」から

コントロールすることは出来ませんが、

「今」のあなたなら

コントロールすることは可能です。

 

つまり、

「今」この瞬間に自分がどうするかしか

重要ではないのです。

 

 
脳科学の面から見ても
「今」を満たして生きる
ということは非常に有効です。
 
過去や未来に対して
意識が行きがちの時というのは
今この瞬間
満たされていないのです。
 
その満たされていない時でも、
今、この瞬間
満たされることを選ぶと、
脳が反応して
ニューロンを変化させ
癒やされるということが
近年わかってきています。
 
例えば鬱状態の人に、
過去に良い体験をしていたときのことを
思い出させて、
そのときの満たされた感情を
味わってもらうということを
繰り返し行うことで
うつ病が治ったということも
あったりするのだとか。
 
「今この瞬間満たされる」
ということは、
間違いなく
過去や未来に
影響を与えている可能性が
高いんだそうです。
 
 
もう一つ、

「今」という瞬間に生きる上で

私たちが具体的にできることの一つに、

動機をしっかり見据えて行動に移す

ということがあります。

 

動機の純粋性のチェックです。

 

「私は何か外的な要素に誘惑されて

アクションをとろうとしているのか?」

それとも

「内面から湧き出る純粋な導きに従って

アクションをとろうとしているのか?」

 

ここを自分に問いかける

習慣をつけていくのです。

 

1日の終わりに今日を振り返ったとき、

「充実して楽しかった」

と思えていますか?

 

いつも

自分の純粋な導きに従って行動していれば、

今この瞬間を充実させることができ、

毎日が充実していきます。

 

 

結局、目の前の現実は

自分自身の投影であって
幻想であって、
あなたは自分の世界に意識を映し出す

プロジェクターなのです。

 

幸せも喜びも悲しみも全て

あなたがそう判断していること。

 

受け止め方次第で、

多くのことが

全く違うことのように変わっていきます。

 

何か問題が起きた時、

もっとこうなったらいいのにと思った時、

変えるのは外の世界ではなくて、

“自分自身の内面”です。

 

 

本当の自分であり続ける事。

 

そして

「今」この瞬間を満たす事。

 

それを忘れずに

自分の心に

寄り添って生きていきましょうウインク