加古隆クァルテット 〜組曲「映像の世紀」〜を町田市民ホールで聴いてきました。



ヴァイオリンの相川麻里子さん、ヴィオラの南かおりさん、チェロの植木昭雄さんとのクァルテットは結成15年を迎え、変わらぬメンバーならではの息の合った素晴らしい演奏でした。



ステージ上の配置も特徴的で、正面から見てヴァイオリン、ピアノ、チェロ、ヴィオラと並び、中央に置かれたチェロの響きがとても美しく、まるでクァルテットの音が包み込まれるように客席に届いてくるのを感じました。






ピアノ四重奏や弦楽四重奏の編成が好きでよく聴きますが、加古さんのクァルテットは私にとっては特にチェロの存在が際立ち、響きが心に染み渡るようでした。プログラムは組曲「映像の世紀」を中心に、「博士の残した数式〜愛のテーマ」「白い巨塔」など、アンコールには「黄昏のワルツ」も演奏され、美しい音に包まれ2時間ほどがあっと言う間でした。




話は変わりますが、最近あることがきっかけで文房具にハマり、紙やノート、マスキングテープを集め始めました(まだ初心者ですが…)。

その中で宮沢賢治のマスキングテープを見つけ、懐かしさから久しぶりに作品を読みたくなりました。

そういえば、加古隆さんは昨年「銀河の旅びと〜宮沢賢治と私」というコンサートを開催していて、パンフレットには「宮沢賢治の言葉 × 加古隆の音楽  美しいものと美しいものが出逢う」と書かれていたそうです。

文房具にハマるのがもう少し早かったら、このコンサートにも足を運んでいたかもしれません。こういうタイミングや出会いって、面白いものですね。




そして、コンサートの余韻に浸りながら、「黄昏のワルツ」のオーケストラ版の楽譜を購入しました。いつの日かオーケストラと一緒に演奏できたら…と夢見つつ、表紙のデザインも素敵で眺めるだけでも幸せな気持ちになります。

(楽譜表紙の掲載は、全音楽譜出版社からご許可いただきました)