2009年7月5日(日)に参加した第17回日本乳癌学会学術総会市民公開講座 「正しく知ろう!乳がんのこと~早期発見の重要性と、ここまできた乳がんの診断と治療~」についてUPします。
その①は 「はじめに」
その②は 診断編 「知っておきたい乳癌の画像診断」 上
その③は 診断編 「知っておきたい乳癌の画像診断」 中
その④は 診断編 「知っておきたい乳癌の画像診断」 下
その⑤は 病理編 「乳癌をみてみよう-ミクロの世界へのご案内-」 上
その⑥は 病理編 「乳癌をみてみよう-ミクロの世界へのご案内-」 中
その⑦は 病理編 「乳癌をみてみよう-ミクロの世界へのご案内-」 下
その⑧は 外科編 「外科的治療の進歩-小さく見つけて、小さく治す-」 上
その⑨は 外科編 「外科的治療の進歩-小さく見つけて、小さく治す-」 下
その⑩は 内科編 「一人一人の治療を考えよう-オーダーメイド治療へのご案内-」 上
その⑪は 内科編 「一人一人の治療を考えよう-オーダーメイド治療へのご案内-」 下
その⑫は 診療の問題点 「乳癌の確定診断-本当に乳癌なの?-」 上
その⑬は 診療の問題点 「乳癌の確定診断-本当に乳癌なの?-」 下
その⑭は 「パネルディスカッション」 上
でした。
その②は 診断編 「知っておきたい乳癌の画像診断」 上
その③は 診断編 「知っておきたい乳癌の画像診断」 中
その④は 診断編 「知っておきたい乳癌の画像診断」 下
その⑤は 病理編 「乳癌をみてみよう-ミクロの世界へのご案内-」 上
その⑥は 病理編 「乳癌をみてみよう-ミクロの世界へのご案内-」 中
その⑦は 病理編 「乳癌をみてみよう-ミクロの世界へのご案内-」 下
その⑧は 外科編 「外科的治療の進歩-小さく見つけて、小さく治す-」 上
その⑨は 外科編 「外科的治療の進歩-小さく見つけて、小さく治す-」 下
その⑩は 内科編 「一人一人の治療を考えよう-オーダーメイド治療へのご案内-」 上
その⑪は 内科編 「一人一人の治療を考えよう-オーダーメイド治療へのご案内-」 下
その⑫は 診療の問題点 「乳癌の確定診断-本当に乳癌なの?-」 上
その⑬は 診療の問題点 「乳癌の確定診断-本当に乳癌なの?-」 下
その⑭は 「パネルディスカッション」 上
でした。
今回は 「パネルディスカッション」 中 です。
Q ・非浸潤癌は正しく治療すれば転移や再発の心配はありませんか。 ・浸潤癌と非浸潤癌の違いについて教えてください。
土屋先生 非浸潤癌は正しく治療すれば転移や再発の心配はない。
先程電車で説明したが、乳管というお乳の管の中に留まっているのが非浸潤癌
乳管の壁・管を破って外に出てきたものが浸潤癌で
電車を乗り換え血管に入り 遠隔転移をおこす可能性がある。
電車は基底膜という板によって囲まれているので癌細胞が基底膜を破った時が浸潤である。
先程電車で説明したが、乳管というお乳の管の中に留まっているのが非浸潤癌
乳管の壁・管を破って外に出てきたものが浸潤癌で
電車を乗り換え血管に入り 遠隔転移をおこす可能性がある。
電車は基底膜という板によって囲まれているので癌細胞が基底膜を破った時が浸潤である。
渡辺先生 浸潤というのは電車から降りた先でタンポポの種のように風に吹かれて遠くの土地に飛ぶ事。
リンパや血液の流れに乗り他の場所に移ってゆくが、どこに飛ぶかは手術の時点ではみえない。
つまり翌年花が咲いて初めてタンポポの種がこんな所まで飛んだと判るのと同じで
浸潤していない非浸潤癌なら種が飛ぶ可能性は極めて低いので心配ないが
浸潤していたら種が飛んでいる対応として、全身的なお薬の治療を考る必要がある。
リンパや血液の流れに乗り他の場所に移ってゆくが、どこに飛ぶかは手術の時点ではみえない。
つまり翌年花が咲いて初めてタンポポの種がこんな所まで飛んだと判るのと同じで
浸潤していない非浸潤癌なら種が飛ぶ可能性は極めて低いので心配ないが
浸潤していたら種が飛んでいる対応として、全身的なお薬の治療を考る必要がある。
Q ・乳がんの疑いで細胞診という検査を受けたら良性との事でした。 本当に良性なのか心配です。 ・検査の結果についてセカンドオピニオンをと思っていますが、 どのようにして探したらよいのでしょうか。
坂元先生 癌があっても癌細胞に針が当たっていなければ『良性』となる。
細胞診も針生検も癌が出たら癌だが、出なくても癌でないという保証はない。
細胞診は小さな細い針をさして細胞を取ってくるもので 針生検は組織を取ってくるもの。
量が多い方が何の組織かも判るのでどちらかというと針生検の方が良い。
土屋先生は細胞診のセカンドオピニオンはされていますか?
細胞診も針生検も癌が出たら癌だが、出なくても癌でないという保証はない。
細胞診は小さな細い針をさして細胞を取ってくるもので 針生検は組織を取ってくるもの。
量が多い方が何の組織かも判るのでどちらかというと針生検の方が良い。
土屋先生は細胞診のセカンドオピニオンはされていますか?
土屋先生 取ってガラスにのったものを私が良性が悪性だという事が何度かあった。
取る人にもよるが特に細胞診は非常に細胞が少ないので
注意はしているが診断精度は針生検と差がある。
ところが簡便性・費用が安い・開業医の先生はマンモトーム等大きな機械は使えないなど
すぐにできる細胞診は減っていない。
針生検は増えているが、細胞診が病理医の目に触れる機会はこれからも少なくはならないと思う。
取る人にもよるが特に細胞診は非常に細胞が少ないので
注意はしているが診断精度は針生検と差がある。
ところが簡便性・費用が安い・開業医の先生はマンモトーム等大きな機械は使えないなど
すぐにできる細胞診は減っていない。
針生検は増えているが、細胞診が病理医の目に触れる機会はこれからも少なくはならないと思う。
Q ・乳房温存手術で、小さく部分切除しても変形に悩んでいる人が少なくないと聞きます。 ・温存手術でも、手術するからには多少の変形は仕方がない事なのでしょうか。
中村先生 乳房を残すとしても切除範囲が広いとどうしてもボリュームが足りなくなり
左右のバランスが崩れることがあり 場所によっては補えない事もある。
今は再建手術が普及してきているので、部分的に取って自分の乳房を残した方が良いのか
再建手術でよりきれいな形でバランスのとれた乳房となった方が良いのか
その選択に関しては主治医とじっくり相談した方が良いと思う。
温存手術といっても色々な方法があり、なるべく傷が目立たない、
あるいはボリュームが損なわれても回りの組織を使って形をつくる技術が
徐々にでてくるので、それも含めて主治医と相談してほしい。
左右のバランスが崩れることがあり 場所によっては補えない事もある。
今は再建手術が普及してきているので、部分的に取って自分の乳房を残した方が良いのか
再建手術でよりきれいな形でバランスのとれた乳房となった方が良いのか
その選択に関しては主治医とじっくり相談した方が良いと思う。
温存手術といっても色々な方法があり、なるべく傷が目立たない、
あるいはボリュームが損なわれても回りの組織を使って形をつくる技術が
徐々にでてくるので、それも含めて主治医と相談してほしい。
Q ・手術後の写真を見せてもらい、参考になったという話を聴いた事があるが?
中村先生 傷がどのような形で残るかは絵より写真の方が判りやすい。
再建手術でどのように復元できるかも写真の方が判りやすいと思うが
乳癌の位置やご自身の乳房の大きさや形で違ってくるので よく聞いて理解してほしい。
再建手術でどのように復元できるかも写真の方が判りやすいと思うが
乳癌の位置やご自身の乳房の大きさや形で違ってくるので よく聞いて理解してほしい。
Q ・半年前に温存手術をうけましたが、 手術をした方の乳房が少し吊れているようにみえて気になります。 ・山田さんは乳房の美容整形を考えた事はありましたか? ・ご主人さまはどうおっしゃっていますか?
山田さん 私の癌は3つあり、右は上を切って上に縫い縮め、左は下を切り下に縫い縮めた。
右はうまく上にキュッと上がったが 左は下に下がりトップの位置がずれた。
幸いな事に全部小さなものだったので温存の中でも綺麗にしていただいたと思うが
自分で手術の前の胸を知っているので 比べるとメッチャクチャだなぁという感じ。
「もういいです。オッパイはいらないのでザッパリ切ってください」と頼んだくらいだが
元気になるにつけ ああ残念だと思ってしまう。
でも術後2年経って今私が考えるのはここまでである。
もっとこの先いやだなぁという思いが募れば美容整形を考えようと思う。
5年、10年後はわからないが ゆっくりと自分のオッパイと付き合っていきたい。
主人は案外これで良いと思っているようである。
右はうまく上にキュッと上がったが 左は下に下がりトップの位置がずれた。
幸いな事に全部小さなものだったので温存の中でも綺麗にしていただいたと思うが
自分で手術の前の胸を知っているので 比べるとメッチャクチャだなぁという感じ。
「もういいです。オッパイはいらないのでザッパリ切ってください」と頼んだくらいだが
元気になるにつけ ああ残念だと思ってしまう。
でも術後2年経って今私が考えるのはここまでである。
もっとこの先いやだなぁという思いが募れば美容整形を考えようと思う。
5年、10年後はわからないが ゆっくりと自分のオッパイと付き合っていきたい。
主人は案外これで良いと思っているようである。
Q ・乳癌と診断され 術後にはホルモン療法と抗がん剤治療をする事になっていますが、 副作用で髪が抜けてしまうのが嫌でたまりません。 ・髪が抜けない抗がん剤はないでしょうか。
渡辺先生 何の為にホルモン療法や抗がん剤治療をするか正しく理解してほしい。
浸潤癌はタンポポの種のように全身に転移が広がっている可能性があり
種を撲滅するのが術後のお薬の治療である。
種が少なければあるいは必要ないが
沢山飛んでいたら叩いておかなければ 再発したら完全に治すのは難しい。
勝負するとすれば、その必要があれば今しかないという事になる。
ホルモン療法が効くタイプならホルモン療法だけでよい。
少しは効くがあまり効かない場合は補う形で抗がん剤治療が必要になる。
抗がん剤治療の種類には12週で終わるが髪が抜けるACという治療がある。
3週に1度4回だが、最初に点滴してから15日くらいでビックリする程髪が抜ける。
ただ半年くらいでポチポチ生えてきて1年くらいでボーイッシュな感じになり、元に戻っていく。
それでも嫌だとなれば2年間の飲み薬、UFTがある。
これは髪は抜けないが2年間毎日毎日飲まなければならず、
最初肝臓に影響が出たり気分が悪くなったりするが1ヶ月も経てば副作用は減る。
短期間で済むが髪が抜けるか2年間薬を飲み続けるか、自分で考え主治医とよく相談してほしい。
浸潤癌はタンポポの種のように全身に転移が広がっている可能性があり
種を撲滅するのが術後のお薬の治療である。
種が少なければあるいは必要ないが
沢山飛んでいたら叩いておかなければ 再発したら完全に治すのは難しい。
勝負するとすれば、その必要があれば今しかないという事になる。
ホルモン療法が効くタイプならホルモン療法だけでよい。
少しは効くがあまり効かない場合は補う形で抗がん剤治療が必要になる。
抗がん剤治療の種類には12週で終わるが髪が抜けるACという治療がある。
3週に1度4回だが、最初に点滴してから15日くらいでビックリする程髪が抜ける。
ただ半年くらいでポチポチ生えてきて1年くらいでボーイッシュな感じになり、元に戻っていく。
それでも嫌だとなれば2年間の飲み薬、UFTがある。
これは髪は抜けないが2年間毎日毎日飲まなければならず、
最初肝臓に影響が出たり気分が悪くなったりするが1ヶ月も経てば副作用は減る。
短期間で済むが髪が抜けるか2年間薬を飲み続けるか、自分で考え主治医とよく相談してほしい。
Q ・髪が抜けると予想される患者さんに対して ウィッグや生活の工夫等の紹介はありますか?
渡辺先生 先程紹介した患者さんのためのガイドラインに どこで入手できるか等具体的に書いてある。
素敵なかつらで思い切ったお化粧をしてみようとか、帽子やスカーフを楽しもうとか
発想を変え逆手にとり 楽しみに変えて乗り切る事もひとつの方法だと思う。
素敵なかつらで思い切ったお化粧をしてみようとか、帽子やスカーフを楽しもうとか
発想を変え逆手にとり 楽しみに変えて乗り切る事もひとつの方法だと思う。
Q ・マンモグラフィー、エコー、CT、ペット等の検査で乳房にしこりが見つからないのに 乳癌が脇の下のリンパ節に転移する事もありますか? (友人がそうでした)
坂元先生 実際にあるが非常に稀で 癌研で2万例くらい乳癌をみたが6例程しかなかった。
最近は画像診断が発達しているので昔よりみつからなくなっている。
リンパ節転移かと思ったら脇の下まで乳腺が伸びている副乳で、それ自体が乳癌という事もある。
副乳だとそこが原発巣になる。
癌研で6例あった時は10年以上前の話だがそちら側の乳房を全部とり
切って調べてみると画像では写らないような癌があった。
HER2が3+というどちらかというと性質の悪い癌では1、2mmでもパッと転移し
原発巣が消えてしまう事も多いので最近はとらずに様子をみて、ハーセプチンをする例もあった。
また普通は標本は5mm間隔で切るので、2、3mmの癌だとみえない場合もある。
最近は画像診断が発達しているので昔よりみつからなくなっている。
リンパ節転移かと思ったら脇の下まで乳腺が伸びている副乳で、それ自体が乳癌という事もある。
副乳だとそこが原発巣になる。
癌研で6例あった時は10年以上前の話だがそちら側の乳房を全部とり
切って調べてみると画像では写らないような癌があった。
HER2が3+というどちらかというと性質の悪い癌では1、2mmでもパッと転移し
原発巣が消えてしまう事も多いので最近はとらずに様子をみて、ハーセプチンをする例もあった。
また普通は標本は5mm間隔で切るので、2、3mmの癌だとみえない場合もある。
中村先生 後の治療にも関係するので色々調べる必要がある。
特に脇の下にあるという事は その後全身の予防をしなければならない。
特に脇の下にあるという事は その後全身の予防をしなければならない。
「パネルディスカッション」 中 は以上です。
次回は 「パネルディスカッション」 下 をUP予定です。














