「プールトワ」(赤坂)へ。
ディナーコースが3,500円から。価格帯だけで単に最廉価ビストロのカテゴリーと思っていた、その本格派の料理を食べるまでは。。。
コースの構成は、アミューズ・前菜(アラカルトから選択)・野菜料理・スープ・メイン(アラカルトから選択)・デザート・茶と、この価格帯じゃ他に例が無いくらい盛り沢山。ただならぬ気合いを感じる。
アミューズは猪のひと口パテ。いきなりジビエとは意外。聞けば仔猪を一頭買いしてるとの事。なるほどメインだけで四種類、さらに前菜にも猪料理があった。余す所無く使ってます感がイイネ~。
さて猪のパテ。それ自体はしっかりした味ながらも、バルサミコ系のソースがどこか邪魔してる感じも。味の調和を重視する俺的には、一瞬イヤな予感が走る。が、すぐに失地回復。
前菜は王道のパテ・ド・カンパーニュをチョイス。その盛り付けにオッ!と驚いた。キャロットラペが敷かれた上に、やや薄めにカットした二枚のパテが、滑らかに少しロールされて配置。さらにスモークしたレバームースも添えられてて、かなり豪華。
味も確かで、ちゃんと作り込まれた密度の濃さがある。これはレベル高いッス。
続いて野菜料理。メニュー上ではサラダになっていたが、出てきた皿を見てビックリ!十種類くらいの野菜が一つ一つディスプレイされているのだ。これは凝ってる!
ひと口食べ、丁寧に味付けされた野菜の美味しさに、一瞬手が止まる。マジか!?この値段でよくもまぁ。ホント感心する。
スープは魚の裏漉しを選択(ポタージュも有り)。これがまた蟹の風味が効いててとても美味しい!ここまでくれば、もうシェフの腕前に確信。大したもんだわ~。
メインは強力プッシュの仔猪(+1,500円)を。白ワイン煮込みも魅力的だったが、今回はコンフィをチョイス。
この仔猪も圧巻の一品。ぶ厚いバラ肉部分を惜し気も無く使っていて、そのボリュームもさることながら、しっとりとコンフィされた肉や脂の味わい・食感にも大満足。
デザートは盛り合わせ。これも普通の盛り合わせじゃない!十種類以上のひと口デザートが、皿の上にズラリ勢揃い。見た目だけじゃなく、程良い甘さもイイ!
いや~、これほどハイレベルとは思わなかった。それに凄まじいコストパフォーマンス!価格帯は勿論ビストロのそれなんだけど、果たしてこの料理でビストロと呼んでいいのか?かといってネオビストロって言葉もあまり好きじゃないんだよな~。
とにかくディナーコースが3千円台という最廉価フレンチで、No.1候補にいきなり躍り出た感有り。キターーーッ!
友達三人とフレンチ「ブルギニオン」(西麻布)へ。四人で行くのは、いつぶりじゃろうか。
今回は久々に最廉価ディナーコースをいただきます!
前菜:秋刀魚のマリネと茄子のタルティーヌ
魚:金目鯛のポワレ・有機野菜添え・バジルとトマトの二色ソース
肉:牛頬肉のマデイラワイン煮込み
デザート:失念
最廉価とはいえ、プリフィクスで充実度120%!
魚は確定なんだけど、この日はお気に入りの色々な有機野菜を添えた二色ソースの料理。これがまたメチャ旨いんだわ~。
頬肉のマデイラワイン煮込みの安定した美味しさにも、あらためて感心。
友達の一人は、メインで内臓料理(豚の頭肉のテリーヌ焼き・脳味噌のムニエル添え)をオーダー。ブルギニオンならではの珍味に挑戦とは、来てもらった甲斐有り。
他も皆満足してくれたみたい。よかったよかった!
「車力門ちゃわんぶ」(四谷三丁目)へ。
前菜(白子の霙ポン酢がけ、牡蠣のオイル漬け、汲み上げ湯葉、唐墨•大根、あと二品ほど失念)
鯖寿司
蕪のお椀
お造り(若い鰤の腹身、鰹のたたき)
皮剥の栗蒸し餡かけ•銀杏添え
牛カツ
握り寿司(若鰤、小肌、トロたく軍艦、赤身、いくら軍艦、玉子細巻)
蕨餅
暖簾をくぐれば、前と変わらぬ雰囲気。だが今年の春頃から、この店は御飯物として握り寿司を出すようになった。
寿司屋のつまみが日本料理的な完成度、というのは何軒かあるが、あくまで日本料理店が〆で寿司を出す、この形式で成功している店は、都内でもなかなか無いと思う。
日本料理は流れに妙有り。一品毎に存在感を示しつつ、次の品へと変化を見せる。その上でさらに全体を通したバランスが大事になってくるのだ。
途中までいい流れで来ても、終盤の御飯物で寿司となると、プツンと途切れがち。感覚的な”断層”ができてしまっては、ラストの盛り上がりに欠ける。
そのポイントはやはりシャリ。シャリの味がそれまでの一品一品とどう関連付けられているか。これが決め手だと思う。
ここの料理の特徴は、食材の良さを素直に出しつつ、上品でピュアな味に仕上げているところ。そのセンスを持ち合わせたご主人が、何度も味を見て試行錯誤を繰り返して至った今のシャリは、穏やかな味わいの中に米(あきたこまち)のピュアな旨味•甘味を引き出した物。どこか吟醸酒に通じる様な潔さがある。なるほど!こんな感じか。
只、やや遠慮気味な握りになってるかな。もちろん魚介の質は良いので、あとは気持ちの問題じゃろうて。これからさらに良くなると見た。
さて寿司以外での今回の逸品は、皮剥の栗蒸し餡かけ•銀杏添え。ビジュアルの美しさ、それにも増して素晴らしい味わいの奥深さ。唸ったわ~!
なんか心なしか予約が取り易くなってる感じ。年内にまた来たいな。