今、厚田は鰊漁の最盛期を迎えています。
資源保護のため、一月下旬から、鰊(卵)の成長を確認して漁期に入りました。
今月の末まで、時化の日以外は毎日出漁します。
昔の鰊景気に沸いた頃のように群来て来るわけではなく、大漁の日があったかと思うと、何日も不漁続きの日も・・・。
大漁の日は浜の人達の顔も明るく、遠目で見ても背筋がシャンと伸びて喜びが伝わります。
そして、不思議と大漁の日は曇り空。
穏やかだけど、どんよりした灰色の空・・昔から鰊曇りと言われているようで、嬉しい早春の空色。
青空や夕日ばかりを待ち焦がれていた私には、眼からウロコの認識。
鰊は小骨が多く痛みやすいこともあるので、あまり一般には鮮魚として馴染みのない魚かもしれません。
ほとんどが数の子や、身欠きにしん、干物などに加工されていますが、厚田の鰊は違います!
今や「厚田ブランド」と言った感があり、大手スーパーなどで別格として鮮魚コーナーに並びます。
最近はお刺身用としての出荷も始まりました。
そこに至るまでには、乱獲を避け、漁の方法を限定し、稚魚の放流をしたりの資源保護と、地道な手作業
に支えられてきたようです。
ヤーレンソーランソーラン♪と唄いながら、群来る鰊を水を汲むように船揚げしていた、いにしえの漁師さん達が見たら・・もどかしくなるような作業と静かな活気に驚くことだろうな・・
科学技術がどれほど進んでも、進んだからこその、生産や製造に関わる人達の手作業の尊さ・・
そんなことを思いながら写真を撮り、お土産にいただいた鰊を見ると・・
益々神々しく・・ありがたく見え・・・
それはさておき・・さっそく煮つけや、刺身、一塩して一夜干しに・・
美味しく、しっかりいただきました♪
写真1~4:鰊曇りの中船が戻り荷揚げ。それぞれの番屋に運び入れられます。
写真5,6:これからは女衆の仕事、網から丁寧に一匹ずつはずします。奥のストーブを囲んで、男衆は次の出漁に備えて遅い昼食。
写真7,8:細かな網に魚が絡まっているのを、熟練の手があれよあれよと捌いていきます。その魚は、雌雄、大きさや、刺身用により分けられます。
この後、組合の荷捌き所に運び入れ、氷を詰めた発砲箱に、これまた一匹ずつ綺麗に詰められ保冷トラックで都市部に。
写真9~11;お土産の鰊。浜の家庭ではキッチンのシンクのほかに、魚専用のシンクを持っていることが多いので、我が家も真似してキッチン隣のコーナーに業務用船型シンクを入れてます。これがすこぶる便利で、猫の食事関係も全てここで。
漁師の奥さんに教わった鰊の煮付けは、生姜のスライスをたっぷり入れて。