


お盆が近づく頃、咲きだすオニユリの花。
今年も我が家の車庫前にいっぱい咲きました。
砕石と裏の物置との間のほんの隙間の土・・
そんな悪い生育条件で、逞しく年々増えて育っています。
改良された優雅なユリが多い中、ちょっと見劣りするが・・
野性的な色味と姿は、又一味違った魅力があって私は好き。
そして、このオニユリの最大の魅力は・・・
食べられること!
そう!ご存知、あのホクホクした野菜の「百合根」の花。
私がそれを知ったのは遠い昔。
幼い私は、母と庭の片隅に群生するオニユリの前にいた。
母が咲いたばかりの花を次々と切っていく。
私の手にも、持ちきれないくらいの百合の花束ができ・・
それでもまだ切り続ける母に、「もういいよ~いっぱいだよ~」。
「この花の下にはね、美味しい白い百合根があるの
可愛そうだけど、花を切らないと大きくならないんだよ
秋になったら掘り起こして、みんなの大好きな百合根の餡かけ作ろうね」
百合のおしべを落としてから、花瓶に活けるのを知ったのもその時だったように思う。
母が彼岸の人になってからもうすぐ28年。
私も、その時の母の年齢を超えてしまった。
でも、オニユリの咲く頃には・・
あの日の鮮やかな花の色と共に、母の姿も声も鮮やかに心に浮かぶ。
そんな思い出深いオニユリだけど・・
私は今、ムカゴを取っては密かに家の周囲色々な所に落としている。
いつか来るかもしれない、食糧危機の日・・
その時には花をばっさばっさと切り落とし、百合根を育てよう!
と、現実的繁殖をもくろんで。。
そんな時が来ないことを祈りながらも・・