オニユリの咲く頃 | 厚田村☆猫家便り

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北の日本海に面した小さな漁村に移住してからの日々

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お盆が近づく頃、咲きだすオニユリの花。

今年も我が家の車庫前にいっぱい咲きました。

砕石と裏の物置との間のほんの隙間の土・・

そんな悪い生育条件で、逞しく年々増えて育っています。

改良された優雅なユリが多い中、ちょっと見劣りするが・・

野性的な色味と姿は、又一味違った魅力があって私は好き。

そして、このオニユリの最大の魅力は・・・

食べられること!

そう!ご存知、あのホクホクした野菜の「百合根」の花。


私がそれを知ったのは遠い昔。

幼い私は、母と庭の片隅に群生するオニユリの前にいた。

母が咲いたばかりの花を次々と切っていく。

私の手にも、持ちきれないくらいの百合の花束ができ・・

それでもまだ切り続ける母に、「もういいよ~いっぱいだよ~」。

「この花の下にはね、美味しい白い百合根があるの

 可愛そうだけど、花を切らないと大きくならないんだよ

 秋になったら掘り起こして、みんなの大好きな百合根の餡かけ作ろうね」


百合のおしべを落としてから、花瓶に活けるのを知ったのもその時だったように思う。


母が彼岸の人になってからもうすぐ28年。

私も、その時の母の年齢を超えてしまった。

でも、オニユリの咲く頃には・・

あの日の鮮やかな花の色と共に、母の姿も声も鮮やかに心に浮かぶ。


そんな思い出深いオニユリだけど・・

私は今、ムカゴを取っては密かに家の周囲色々な所に落としている。

いつか来るかもしれない、食糧危機の日・・

その時には花をばっさばっさと切り落とし、百合根を育てよう!

と、現実的繁殖をもくろんで。。

そんな時が来ないことを祈りながらも・・