メモリー | 厚田村☆猫家便り

厚田村☆猫家便り

北の日本海に面した小さな漁村に移住してからの日々

イメージ 1

イメージ 2

共に暮らした動物達の写真。

ペットを飼ったことがある人のほとんどが、思い出の写真を持っている。
私もそんな中の一人。
いつも身近に置き、折にふれ眺め、懐かしんだり、新たな涙をさそわれたり・・・

成人して伴侶を持つのと同時に、飼い始めた一匹の犬。
その数年後には最初の猫。
一匹二匹と増え、犬が老齢になる頃には4匹の猫。

愛犬が16歳で逝った後も猫達は、一匹看送ると次の猫が来て、常に3,4匹。
そんな風に過ごした二十数年。
楽しさを一杯もらったけれど、看送るつらさ、後悔の念が澱のように溜まっていった歳月でもありました。
そしていつしか、「二度と新たに動物は飼うまい」と・・。
厚田移住の時までには今年10歳になる雌猫ピカ一匹だけになり、この子が最後の猫になるはずでした。

今は皆さんもご存知の「猫家」状態。

この一年半の間に又多くの猫達を看取り、これからも遅かれ早かれ死と向き合っていかなければなりません。
でも・・最近は、看取れる幸せもあるのだという思いも・・・。

今日は30数年来の親しい友の初七日。
無類の動物好きな友は、子供のように可愛がっていた愛犬を残して逝きました。
余命数ヶ月と宣告されて一年の間、いつも残される愛犬のことばかり心配していました。
病気と闘う姿勢を見せる半面、死を覚悟し少しでも長く愛犬と共に暮らすことを望みました。
どんなに、心残りであったか・・・

友との思い出の写真を見ながら、ふと脇にある動物達の写真を見ると・・
「看取ってくれてありがとう、大好きだよ」と声が聴こえてきたような気がして・・

看取れなかった友に「これからは貴女の分までもしっかり向き合って行くからね!」
そして友にも、思い出の動物達にも、「又会おうね、それまで虹の橋で見守っていてね!」
「私がくじけそうな時は叱りに来てね!」
そんな風に思わず語りかけていました。

明日からは四月。
この一週間、時々名残雪も舞って寒い日もありましたが、ほとんど積雪はなくなりました。
春は確実に、ここ厚田にもやって来ています。
今日は、外猫達も気持ちよさそうに日向ぼっこ、私はやっと春の靴に入れ替えました。

足元も心も軽くして、春の気配を楽しみながら、また少しずつ「厚田村便り」続けます♪