押忍ッ
ふみきりが旅立ってから
ふみきりっ子だったオキナインコのでんでんは数日俯いてしんなりしていた
オカメインコのうにちゃんはいつでもマイペースなので問題はなかった
好奇心が旺盛過ぎて放鳥時は一瞬たりとも目が離せず、食糞💩に困惑しているくらいです
トイプードルのちなちゃんも私に抱っこされていれば安心するコ
でも正直3ヶ月くらいは動物たちとどう向き合っていたのか記憶が定かではない
トイレシートの交換、ご飯、カゴの掃除、放鳥などは日々やっていたけど、動物たちに本当に愛情を持って接しているのか?と自問することもあった
【ちなちゃん】
ふみきりの四十九日の翌朝5時
ちなちゃんが倒れた
一緒に寝ているベッドの端で倒れて目を瞑ったまま「きゃーんっ!きゃーんっ!きゃーんっ!」と悲鳴をあげていて、私はその声で目が覚めた
どこか痛いのか? 寝ぼけてるのか?
とりあえずちなを抱きかかえて居間で水を飲まそうとしたが足はフラフラで目はうつろ
そしてペタンと座り込んでしまう
その日泊まってくれていた義母と様子をみることにした
時間が経ってソファに飛び乗ったりするようになり義母も私もひとまず安心した
しかし翌日、元気そうに見えるけど頻繁に咳をするようになってきた
呼吸が酷く浅く短い
抱き上げると100%咳をするまでになってしまい慌てて病院に連れていった
心不全により肺に水が溜まり溺れているような状態で、それにより腎臓も悪くなっていた
集中治療室という酸素室に緊急入院することになってしまった
5日間入院し利尿剤によって肺の水を抜き無事に退院してきた
もう前のように興奮することには注意が必要な状態だけど、息苦しさが取れて良かった
ふみきり亡き後に立て続けにちなちゃんまでも逝ってしまうのかと崩れそうになったけど、元気になって戻ってきてくれて本当に良かった
降霊会の際に加藤さんにこのことをお伝えすると「四十九日まではふみきりがちなを倒れないように護っていた」と教えてくださいました
今でも「何ヶ月ですか?」と聞かれるほど幼く見えるけど14歳の立派なおばあちゃん犬
(人間の年齢に換算すると72歳)
人間と同じで白内障気味・頻尿・少し認知症気味なところも出てきた
昨年から耳もずいぶんと遠くなってきた
つい最近、もしかしてほとんど聞こえてないのかも?と思うことがあり
試しに「ご飯食べる?」と聞くのを
耳の遠い人に話しかけるように大きな声でゆっくりと
「ご は ん た べ る?」
と聞くと表情が変わり、シュタッとお座りをして「食べる!」と意思表示の動作をした
今まで聞こえてなかったんだね…ごめんね
どうりで最近「お座り」も「待て」もうまくキメられなかったんだね
なるべく大きな声でゆっくりハッキリとちなちゃんに話しかける日々が始まった
【神獣でんでん】
声が大きいというのが特徴のオキナインコ
頭もいいし手先も舌先も器用
ふみきりにベタ慣れしたコ
ふみきりも仕事から帰宅後すぐにカゴを開けて肩に乗せて癒されていた
ふみきりが自宅療養になると
一日中「出せ〜っ!出せ〜っ!」と耳をつんざく大絶叫
うるさいから出す→鳴けば出してもらえる
と悪循環を生み出していた
ふみきりもそうしてしまったことを後悔していた
鳴き声で通報されたこともある
カゴから出せば「キュピッ♡」と可愛い鳴き方をするのだが…
ふみきりの病状が進むと聴覚過敏も発症し、昼間からカゴに布をかけられたり、暗いお風呂場に追いやられることが日常になってしまった
そんな絶叫でんでんと今後どうやって向き合っていくかが私の課題だった
カゴから出しているだけじゃダメで、私が側に居ないとまたしてもギャーギャー鳴き出す
決めたことは
●18時まではどんなに絶叫しても出さない
●3時間たっぷり放鳥
しかしカゴに戻せば即絶叫開始💦
各種手続きを進めていく上で電話での会話も多々あったが、でんでんの絶叫で中断することもしばしばあり、音声ガイダンスの途中で絶叫され1から聞き直すことも何度もあった
転居先を探しているが、でんちゃんの絶叫を考えると例え希望物件であっても木造は避けなければならないなぉ…なんて悩んでいた
ただでさえ少ないペット可物件なのにますます選択肢が減る
一筋縄ではいかない各種手続き、片付け、メルカリ出品、動物たちの世話、自分の親や実家の管理、親の施設との連携、見つからない物件、確定申告…
集中しなければならない時に決まって動物たちが「かまってくれ!」と騒ぎ出す
心が限界に来ていた
その日
でんでんが絶叫するたびに彼の天敵「絵筆」で止まり木から追い払うという行動に出た
徹底的に、どんなに作業の途中であっても、ぎゃー鳴きする毎に根気強く、執拗に絵筆で止まり木から追い払った
私のやってることは虐待と言われるかもしれないし、やってる私も苦しい
限界状態だったこともあり涙が溢れ出す
翌日
出せ出せ絶叫がなくなった!
たまにギャーギャー鳴くことはあっても
遠くから絵筆をチラつかせるだけで
耳をつんざく要望絶叫をしなくなった
でんちゃんの「在り方」が変わった瞬間だったのだろうか?
それとも私の在り方が変わったのか?
今はとても良好な関係が築けています✨
ちょうど「共生」ついて考えていた
「共生」と聞くとカバと鳥の関係が真っ先に頭に浮かぶ
鳥がカバの皮膚の寄生虫を食べてくれたり、カバの歯のお手入れをしてくれる
どちらにとってもwin-winな関係
でんちゃんともこれで「共生」していけると思った
「共生」するには優しい・かわいいだけじゃダメで自分の「在り方」を変えなければ成立しないんだと気づきました
加藤さんと「共生」させて頂くには、なんの取り柄もない私の場合は出力しかないと思った次第です
お読みくださいましてありがとうございました
▼加藤好洋さんに関するサイト情報▼