現在公開中の映画
「Silent Love」サイレントラブ
主題歌
「ナハトムジーク」
Mrs.GREEN APPLE
実は私…
公開初日に観てきました〜
すでにご覧になった方
賛否両論あると思いますが
私はこんな感想抱きましたよ…
♪見事さ
ミセスびいき❓
してない❗してない❗
声を失った青年と
目が不自由な音大生のラブストーリー
それ以外の前情報は
一切頭に入れずに観たのですが
想像を超えて
めちゃめちゃ良かったです
基本的に
キュンキュンものが好きな私は
これまでにも散々
恋愛映画を観て来ましたが
抱く感想はいつも
1回見れば十分もう結構です…
って感じなんです
それが
この映画は違いました…
だからと言って
感情移入して涙腺崩壊❗❓
って訳ではなく…
過激でダークな描写が多い中でも
汚されることのない
透き通るように美しく尊い
人の心に触れた感覚を抱いて…
ジーンと感動したんです
帰りの車の中まで余韻が続いて
気付いたらポロリと涙流しながら
運転してました
あぁ、危険危険
せっかくなので
感想を書き留めておきたいと思います❗
この映画、ちょっと微妙だったな
と感じてしまった方も
僭越ながら
私の熱苦しい感想を読んで
また違った観点で何かを感じて
もらえたら嬉しいです…
※ただ残念ながら
暴力的な描写が苦手な方には
おすすめできません
ここから先は
ネタバレを含みますので
この先、映画を観る予定のある方は
ここまでにしておいて下さいね
読んで下さる方は
とても長いのでお時間ある時に是非…
では
映画「Silent Love」レビュー
まず主演の
山田涼介さん&浜辺美波さん…
見事さ
熱演に心打たれて終始釘付け
この映画は
主演の2人のセリフが
とにかく少ないのです❗
感情を声に乗せる様な
シーンが余りない…
それなのに
その仕草や立ち振る舞い
繊細に変化する表情から
2人の感情や心理状態が
鮮烈に伝わってくるんです
もう世界に惹き込まれて
見入っちゃいました~
素晴らしかった❗
続いて
映画の内容についてです
声を発せない青年、蒼(あおい)は
覇気のない日々を淡々と過ごしています
愚直で正義感溢れる性格ですが
ヤンキー風の友人とつるんでいて
訳あって殺人の前科があります…
不慮の事故で光を失った音大生
美夏(みか)は、芯が強く気丈な女性
秀才タイプのピアノ弾きであり
お金持ちのご令嬢…
障害を背負いながらも
ピアニストになる夢を直向きに追い続けます
住む世界が全く違う2人が
運命的な出会いを経て
ビビッと恋に落ちていく…
お互いが自分にとっての
希望の光となり
不器用ながらも
静かに寄り添うように想いを紡いでいきます
蒼が美夏を何度も助けるシーン
美夏が蒼の嘘に気付いていながらも
「神の手」とつぶやくシーン
ここは最高の胸キュンポイントです
ただ2人の境遇は
決して生易しいものではありませんでした…
生い立ちや
背負っているもの格差…
感じる嫉妬心、向けられる猜疑心…
不条理な事件や事故を被ることで
身体に負った傷、心に出来た傷
いつまでも
付き纏う喪失感、消えない背徳感
やるせない程にむごい現実が
幾つも折り重なっているのです…
そして
周囲の人間関係で生じる
誤解や思い違いが
さらなる悲劇を生み出してしまう…
まさに無茶苦茶な世界…
しかし蒼と美夏は
絶望の淵に落ちたりはしませんでした
自分の心を信じて
大切に思うものを守り続けます
それが出来るのはきっと
暗闇の中で輝く確かな光を
彼らが見出しているからではないでしょうか
美夏に夢を追い続けて欲しい、蒼…
蒼の気持ちに答えたい、美夏…
静かに紡いだ純粋な想いは
静かに実を結び…
2人のラブストーリーはここから動き出す
こんな感じの物語だと
私は受け取りましたよ
生きることが嫌になるくらい
残酷でやるせないこの世界と
人の心の中にあるピュアな美しさ
大事なものを守ろうとする尊さ
闇は、過剰なまでに分かりやすく
光は、繊細で儚げに…
その対比を絶妙に描いた作品
汚れた世界の中でも
奪われることのない
儚くも美しい純粋な心
それを見事に
描き切っていると私は感じました
ピュアさを追求して
人の心に届けるのは
そう簡単じゃないと思うのですが
私には伝わりました
目が視えないからこそ
声が出せないからこそ
研ぎ澄ませて、心を感じ取ろうとする…
そんな描写もこの映画の魅力です
蒼と美夏と三角関係になる
北村役の野村周平さんも良かった
極端なまでに2面性を持った
くせのある役どころを
見事に演じきってました
そしてそして…
ラストシーンがまた秀逸なのです
イエローのひらひらワンピースと
薄汚れた作業着
ずんずん踏み込んでくる美夏と
こそこそ隠れる蒼
まばゆい光に照らされた
ドロドロの工事現場で
あま〜いキスを交わす
泥まみれの2人
光と影の演出が
最後の最後まで美しかった〜
ブラボー
いよいよ、エンディング
「ナハトムジーク」
この曲が流れることで
映画の満足度を底上げしてくれます
実を結ぶところで映画が終わるので
本編にいちゃいちゃ描写は
全くないのですが…
「ナハトムジーク」の歌詞の中に
あるじゃないですか
♪抱きしめる〜
この映画に
抱きしめるシーンは1度もない…
しかしエンディングの
このフレーズのお陰で
蒼と美夏が抱きあってる描写が
目に浮かぶんですよ~
↑アラフォーの妄想大爆発
それはまるで
物語の続きを観てるよう…
もっくんの綴った歌詞が
これまたしっくりくるので
頭の中で本編が回想されるのは
もちろんのこと…
これから始まる2人の物語を
想像させてくれるような…
そんなエンディングになっていると
私は感じました
この先の2人に立ちはだかる障壁が
途轍もなく高いことは分かってる…
しかし
♪最期まで信じたい
もっくん、見事さ
マジでやりおった
天才、神、アラー、法王
結論…
最高過ぎるぜ、大森元貴
この映画の主題歌を
ミセスにオファーした理由も
よく分かる…
だって彼は
光と闇の魔術師だもん
長い長い独りよがりに
最後までお付き合い下さった方
本当にありがとうございました