ワンコ君の火葬は、台風が過ぎ晴天になった日だった。
昨日までは台風の影響で雨が降り続け、ワンコ君や私達の悲しみのようだった。
しかし今日は昨日と打って変わって青空だった…
ワンコ君お空に行く準備が出来たんだなぁ…
火葬をお願いした場所は、仕事仲間のお友達から教えてもらった所にした。
お友達も以前愛犬とお別れした時にお願いした所…
いい所よ…と
家から1番近くて少し山の上にある、のどかな場所の可愛い建物だった。
病院の棺から、葬儀用のベットの上に綺麗に寝かせてもらった。
お経をあげて頂いたき、皆んなでお焼香して最後のお水を口に入れてあげた。
火葬の時は、いつも着ていた洋服やフード、お菓子、お花…そして娘の匂いがするハンカチと、いつも抱っこしていた時に着ていた私の服を入れさせてもらった。
私の匂いがして寂しくない様に…
私の事が1番好きだったワンコ君が安心してお空に行ける様に。
1時間ちょっと経った頃、終わりました…と声をかけられた。
少しもかけることなく綺麗な形に骨が残っていた。
説明を受けながら、家族4人で遺骨を骨壷の中に…
最後に皆んなでお祈りをし葬儀が無事終わった。
受付から約2時間が過ぎていた。
午前中はすでにいっぱいだった火葬…私達の後も(13時受付)すぐ1組…帰る頃も又1組…
私達と同じ悲しみを持った人たちが沢山いるんだなぁ…
私の膝の上が大好きだったワンコ君は、帰りの車で小さな遺骨になって抱かれて帰った。
あまりの小ささと軽さに涙が止まらなくなった。
ワンコ君が亡くなって1番大泣きしていた娘は遺骨になった姿を見て少し整理がついたと言っていたが…
冷静でいないと行けない、普通に過ごした方が良いと思っていた私は…
ワンコ君が遺骨になってから大きな闇にのまれていった…
自分が思っていた以上に苦しくて眠れず食べれなくなってしまった。