お土産を持ってご近所さん宅へ
「あなたね!いう事あるでしょ!」
いの一番に…菜園さん
えっ?何のこと?…戸惑う私
「ちっとも連絡ないからサ」
「何かあったのかと思って」
やっと気がついた
何も言わずに出かけて…留守
心配してくれていた
「あなたサ…一人暮らしなんだからネ」
「まぁ~…無事だったからいいけど」
ポンポンと言いたい事を言って
奥へ引っ込む
手にビニール袋
「これ!少ししかないけど…」
キュウリとインゲンだった
キュウリには花がついていた
忘れ物はないか
お天気はどうか
自分のことばかり考えていた
心配してくれている人
仲良くしてくれている人
考えようともしなかった
深く反省…今更だけど
私って…自分勝手
私って…どうしようもない人間
わが身の不甲斐なさに
涙も出なかった
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振り返って…初日
目覚めれば…土砂降りの雨
しかも風が強い
バス停で待つ間にビッショリ
寒さもひどくて
まだ冬かと思ってしまう
どうやら私は雨女らしい
去年出かけた日も雨だった
雨女に徹して出かければ良いだけ
覚悟を決めたら…あとは実行
楽しいことが待っていると
人は…私は強くなれる
重い荷物を持って…雨傘
きくちゃんが送ってくれた洋服…半袖
どうしても着たかった
長男家の玄関で写した写真
なんか変…🐰に私がかぶっている
カメラを構えて自分を写すのは難しい
思いがけない裏技にシメタ!
私の技…これからも…上達するに違いない
半袖の下着を二枚…重ね着
特別温かいストッキング
ズボンを二枚…重ねばき
黒のカーディガン
薄い色のグレーのカーディガン
…少し長め
きくちゃんに迎えにきてもらわなくて
正解だった
きくちゃんは…恥ずかしがりや
きくちゃんからの情報のおかげで
迷わずに行かれるはず
メモを持っているから安心だった
お守りの写真もあるし
無事に長男家に着いたときは
思わず…涙が出た
主人が亡くなったあと
何回目の涙だったろう
ホッとして…おなかが空く
朝から初めての…トイレ
非日常って…こういう事
考えて…くすっ!…笑えた😊