「久しぶりにみんなで会わない?」

幼馴染から電話

 

誘いに乗ったのは

行き先が箱根だったから

 

「私の米寿のお祝い会をしようよ」

今年88歳になったという彼女

 

彼女は結婚してから…埼玉在住

子供3人は独立し…孫は7人

 

誰も彼女のお祝いに気がつかなくて

自分から言いだして

自分で参加者を募っている

 

お気楽生活者の私

誰に遠慮することも

相談することもない

当然参加

 

当日…というのは昨日

指定場所

小田原箱根登山鉄道改札口

 

集まったのは…たった4名

ホテルに着く前から

すでに盛り上がっている

 

平日なのに電車は満員

バラバラにしか座れなかった

それでも座れたのはラッキーだった

 

ホテルのチェックインは3時

着いたのはお昼前

 

荷物を預けて近くのレストラン

献立を決める前から

おしゃべり

 

シー!

口に指を当ててジェスチャー

するそばから…ペチャクチャ

 

話しては…肩をすくめ

すくめては…ぺろっ!舌を出す

 

三人でもかしましいのに

四人集まったら…姦しいの3倍

 

女に生まれて

良かったのか…困ったのか

 

頼んだのはスパゲティ

折角の洋服が汚れるのよね

汚れて困るほどの物じゃなし🤣

 

どんな汚れでも

電車の中が恥ずかしいじゃないの!

 

まだ残っている恥じらい

即座に言い返す言葉

 

制限時間がない…自制心が必要

温泉が待っている

行こうよ!明日になっちゃう!!

 

ホテルでの顛末は…想像がつきますよね

   お天気…気にしない  

 お行儀…無礼講

食事…味がわからない

 

アジサイ…ほとんど咲いていない

咲こうが散ろうが

まったく…関係なし

 

そして次は…いつにする?

誰も返事しない

急に静かになる

 

無言の空白に耐えられない米寿さん

仕方がない…私がするか

待ってました…米幹事どの

 

そうなるんだよね…決まり

言いながら嬉しそうだった