特になにもしなかったのに

ひどく疲れて目覚める

布団の中で彼女の事

 

怒濤のように話した内容

咀嚼してみる

 

聞いていて切なかった

どうにもできない私が辛かった

 

人生…最後まで分からない

二人の感想だった

 

今までのお仏壇が大きすぎたので

新しいのを買ったとの事

写真を見せてくれた

 

小さなお仏壇にお位牌と写真

一口羊羹が乗っていた

 

「主人の好物だったの」

そう言えば…お香典返しも一口羊羹だった

 

誤嚥性肺炎になるといけないから

コーラスグループに入って

歌を歌っていると言っていた

彼女のご主人は誤嚥性肺炎で亡くなった

 

主人がいてくれたら…

言いながら

「ないものねだりね」…ふふっ!笑ってみた

 

おしゃべりをした沢山の事

思い出しながら

エイヤッツ

元気良く起きた

 

また…新しい一日が始まる