新幹線の中で読むには最適の本の一つです。


なぜなら舞台が走行中の新幹線の中だから。



新幹線の中だけあって疾走感のあるストーリーが、長めのページ数をあまり感じさせませんでした。


クセのある登場人物が10数名出てくるけど、急迫した事態の前では「今何が大事か」という優先順位に従うので理解が混雑するということはなかったです。


背景の複雑さをストーリーの緊迫感でまとめる、というなかなか面白いアプローチだと思いました。





頭のいい人間と対峙する時は気をつけないといけません。


些細なことでも相手の要望を聞いてしまうとそれをトリガーに知らぬ間に操り人間になってしまいます。 


ってことを読みながら思いました、こいつが出てくるパートでは危険信号が点滅しているようでした。





伊坂幸太郎さんの作品は死神シリーズが好きなのですが、殺し屋シリーズでもこのマリアビートルは死神シリーズと同じくらい好きです。