九州は鹿児島の田舎町に


大きなふる~いお屋敷がありました



お屋敷の入り口には2本の大~きな大~きなタブの木がはえておりました


(画像おかりしております。。すみません)



2本のタブの木は

とってもとっても長い間そこにたっていたので

どんどん歳をとっていきました


上の方は折れ

中は空洞となり

根っ子だけを地面に踏ん張って

命が消えるのをただ待っているかのようでした



しかし



これまた長い長い年月の間に

その空洞になったタブの木の中に1つ・・

また1つ・・



新しい命が宿っていきました




タブの木からは

桜や梅などたくさんの木が育ち


「七つの花が咲く大きなタブの木」としてその田舎町では大層有名だったそうな



子供達はそのタブの木の根っこを階段にして丘をのぼって遊んだりしてました





そのお屋敷にはたくさんの子供がおりました


中でも木や花や空が大好きな少年がひとり



タブの木で一緒に遊んでいた幼馴染の少女に恋をして

二人は夫婦となりました


三人の娘を授かり

田舎を離れ

新たな土地で幸せに暮らしていました




想い出のタブの木は

悲しくも

夫となったその少年の父親の手で
掘り起こされ

道路を通してしまったとのこと


それを知った夫は大層怒り悲しんだそうな




時は流れ




三人の娘達も大人になり

それぞれが家族を持ち

夫婦には孫ができました


幸せな日々



夫婦におとづれた悲劇もたくさんありましたが

それは別のお話し・・




今は

長女や夫とも死別し

妻はひとり静かに暮らしています



話し変わって


この三姉妹の三番目が少し変わりもの




小さなころからあまり自分の事を話さない

上の二人と違って女の子らしいところもなく


遠慮することばかり覚えて

素直に何かをうけいれることが苦手なもので


親からすれば

何をしてあげていいかわからない

何をすれば喜ぶのかもわからない


何か欲しいものがあるかときけば

「何もいらない」としかいわない


ほんに可愛げのない娘でした



その末娘が体調を崩し


外に出る事もままならなくなり

薬を取りに行く事も

友人と話す事もできなくなっていきます


一日に数回

突然酷く具合が悪るなることが増え

家でひとり過ごす時間が怖くて

たまらず


母に電話をしました


娘は親に心配かけてしまうことをたいそう恐れていましたが

頼ってもらった母は

とても喜んだということです



母が来た日は色々な話しをしました


母の子供の頃の話

ばあちゃんやじいちゃんの話

田舎のお家の話


そんな話しの中で

母親は

あの七つの花が咲く大きなタブの木を想い出します



そして末娘に話してきかせました



娘はその話しに大層ひきこまれ

そのタブの木を頭の中に思い描きます


ついには


その木を見てみたいと思うようになりますが

今は母の頭の中だけに残るそのタブの木を見る事はできません


我慢できない娘は


母親に「そのタブの木の絵を描いてほしい」とねだります


母親はその願いを快く引き受けます

父親も絵の上手な人でしたが

母親もまた素敵な絵を描く人でしたので


娘は絵が出来上がる日を今か今かと待ちわびます


しかし


その日は一向に来る気配をみせません


ある日母親が家に来た時

なかなか描かれないタブの木のことを娘がきりだします


すると


なんということでしょう







母親は




そこらへんにある紙をひっくりかえし

ささっとボールペンを走らせ

あっという間に描きあげたのでした









DSC_2072.JPG


雑か!五月女風3



いい話しを台無しにする

ぴいすけとバアバのお話しでした




しかも7つの花のうち覚えてるのが4つだけ

桜と梅と椿と竹だって


ぴい「松竹梅?」

ばあば「松はなかったわね~」


あとタブの木のところだけで高さが3mくらいあったとのこと


あ~まじ見たいのに~・・・泣

おとぼけバアバに期待した私があほだったんか??(・∀・)??



誰か絵が上手で創造力のある方に描いてホスィщ(゚Д゚щ)


お礼はありませんがナニカ?五月女風14←図々しいうえに高飛車


そんな感じ~♪←どんなだよ