前回の続き・・・

 

養老先生の箴言は

「自分よりも『世間』は先に存在している」

 

だから世間に従え、などと

説教くさいことを言っているのではない

 

 

もっと重要なことがその先にある

 

 

当人たちは

「世の中が自分を受け入れていない、

世の中のルールを俺に相談なく勝手に決めやがって」

という不満を抱えているのだが

一方で

自分自身も世の中を受け入れていないということに

気づいていない、そこが問題だ、と。

 

そんな人について養老先生は言う、

「何歳になっても子どものような人、成熟しない人は困ったものです。」

職場でそのような人がいれば、

「尻ぬぐいをする必要があったのです」

 

私もこれは身の回りで実感している

年齢立場関係なく

いつまでも「社会のお客様」然とした人が増えている

 

世の中での自分の立ち位置を

常にもてなされる側でしか考えられない人

 

 

それがいいか悪いかを論じたいのではない

 

「社会のお客様」の立場の人で

充実した人生を幸せに送っている人は

一人もいない

ただ、それだけのことである