「情緒を磨きなさい」
そういったのは数学者の岡潔
「何かを理解する時
心の底で腑に落ちる感覚がある
それは情緒がもたらすもの
これが本当の知恵となる」
効率や合理性が重視されてきた社会で
情緒は置き去りにされてきた
だからこそ
自然に触れなさい
文学や芸術に触れなさい
子育てにおいても情緒を育むことに重きをおきなさい
生け花や俳句、茶道などの
日本の伝統文化には
自然を味わう情緒がある・・・
と彼はいう
平穏な桜の季節を迎えて
冬場は閑散としていた公園に
ただ桜の時間を楽しむだけのために
そぞろ歩く老若男女を見ていると
この桜を愛でる情緒が
まだギリギリ日本人には残っていた
と感じて感慨深い
そんな日本の風習に影響された
外国人たちが
桜の季節の日本を楽しんでいるのも
どこか深い意味があるのかもしれない
