フランスの現代美術コレクター団体が主催する
マルセル・デュシャン賞10周年の記念に開催された
フレンチ・ウィンドウ展。
以前に美術番組でデュシャンの『泉』という作品(トイレの便器)を初めて見たとき
素人の私には正直なところ意味がわかりませんでした。
理解しようとしても無理なので、さらりと流した記憶があります。
デュシャン賞と書いてあるのを見て、あの『泉』がよみがえりましたが
娘たちがパンフレットの写真を見て行きたいというので、春休みの最後に
勇気を出して六本木ヒルズ53階まで連れて行きました。
今回の震災の影響で、3分の1くらいの作品が展示されていなかったようですが
思いのほか面白い作品がたくさんありました。
作品に込められた哲学などはわかりませんが、ただどの作品もすっきりとした
洗練された美しさを感じました。
若い感性には響くものがあるのでしょう、仲の良い娘たちは
一つ一つの作品に興味津々、何かこそこそと二人で話しながら
数分間の映像作品も丁寧に全部見てずいぶん時間をかけて
楽しんでいました。
私は最後の作品の前の椅子で娘たちを待っていましたが
田口行弘さんの映像作品を何回繰り返してみたでしょう、
待ちくたびれて眠ってしまいました。
展示されていなかった作品の中にも、興味深いものが
あったようで残念です、8月までの開催期間に残りの作品も
来るなら、もう一度行きたいです。
今日の曲、プーランク『三つのノヴェレッテ』
皆様に良い週末でありますように。