春休みの娘とレンブラント展へ。
印象的だった『書斎のミネルバヴァ』。
http://www.ntv,co.jp/rembrandt/works/works9.html
娘用のやさしい解説にも載っていました。
「ミネルヴァは戦いの女神であると同時に知恵の女神でもあります。
ここでは、頭にかぶった月桂冠やテーブルの上に広げられた書物などから
技芸や学問をつかさどる知恵の神として表現されていると考えられます。」
ミネルヴァの名前が頭に残り、家に帰ってすぐギリシャ神話を調べてみました。
以下に抜粋。
アテナ(ローマ名、ミネルヴァ)はゼウスの頭から生まれた知恵の女神で
人々を賢くするために尽力し、技術の守護神で、農業、航海術、機織り、
裁縫などを司っていた。アテナの発明品には戦争の道具もあり、アテナは
いつも兜、胸板をつけ、槍と矛を手にしている。
しかし、彼女の戦争はあくまでも防御的なものであり、軍神アレスのように
戦争を推し進めるのではなく平和を回復するためのものであった。
その戦いの知恵は戦略となり、軍神アレスにさえ勝つと言われていた。
学者は啓示を求め、発明家は霊感を求め、裁判官は明晰と公平を求め
彼女に祈った。群の隊長も戦術を磨くために彼女に祈った。
オリーブの木が聖木で、フクロウが聖鳥である。
参照 : 『ギリシャ神話小辞典』(社会思想社 教養文庫)
1635年にレンブラントが描いた女神に会って
優しく美しい色合いの衣装、頭にかぶった月桂冠
凛とした眼差しなど、全体から伝わる雰囲気が
数百年後の私には、賢く強く優しい理想的な女性像に
思えたのでした。また会いたいと思いつつよく見たら
個人蔵/ニューヨーク と書いてあります。
いったいどんな方がお持ちなんでしょう。
今日の曲、
「書斎のミネルヴァ」が描かれた1635年に
フレスコバルディの「音楽の花束」という曲が
作曲されていますが、私はこの曲をまだ知りません。
美しい曲とのこと、ぜひ聴いてみたいです。
明日も良い一日を。