複雑性PTSDや発達性トラウマは幼少期における逆境体験(ACE)といったような表現をされることもあり、誰でも多かれ少なかれ、そういった要素は持ってるといわれてます。しかし、そのような要素の量が多いと、簡単に原始的な神経系に支配されやすく、自分では簡単にコントロールできない闘争逃走凍結状態に入り、通常ならしないような行動をとったり、活動的になりすぎて反動で動けないほど疲れてしまったり、ということが発生しやすいのかと考えられます。
2020年コロナ3月ころから禍に入り、精神的に辛くなった人は少なくないと思いますが、複雑性PTSDや発達性トラウマを持ってる人は、より顕著に出やすい傾向にあったのではないか、と思います。例えば、下記のような条件がコロナ禍でありました。
- コロナ禍に入り、周りの環境が一気に変わりました。環境の変化があると、内的な自律神経系の状態は変わります。
- 先が読めない不安感があったかと思います。そのような不安感があるとき、身体内部の状態が変わり、その影響をうけ、自律神経系の状態も変化しやすくなります。
- 苦しいといいにくい状況。みんなが苦しいのに自分だけ苦しいとは言えない。苦しいとは言えない、ということ自体が幼少期の自己判断ができないために言えなかった状況と被り、昔を思い出しやすくなります。
- 人とのかかわりが少なくなる。ただでさえ弱い人とのかかわりにより活性化される腹側迷走神経系へのアプローチが少なくなり、リラックス状態に入りにくくなる
少なくとも、私はそのような条件を元に過覚醒(闘争逃走)、低覚醒(凍結)の行き来が物凄く激しくなり、下記事項が発生したのではないか、と考えてます。
- ベッドに横になるだけで動悸が激しくなる、
- 睡眠がおそろしく短くなる
- 起床時に息が出来なくなる、
- 息ができないと状態が続くと数時間から半日はまともに動けない
- 睡眠が取れないと感情の制御が利かなくなる、自分が自分なのかどうかわからない、
一番大きく見えたのは、不安感が強い、睡眠時の呼吸がおかしい、でした。2020年10月頃。そして、ここから対応方法探しのアプローチをはじめます。