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これは前のblogのURLです!
この話の続きを書こうと思います!
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HEY!パスパス!!
体育館に響く声の主は俺長尾拳児のもの。
現在体育のバスケの真っただ中なのである。
棒一郎先輩からノリへパスが通る。
俺、フリーで「パスパス!!」って言ってたのになんでボールくれないんだよ!!
一応俺のチームメンバーを紹介しておく。
4番 PG 中村棒一郎
彼は言わずもがな俺の高校入ってからできた一番仲の良い(?)友達。
5番 C 長尾 拳児
まあ、説明するあれもなく俺なわけよ。
6番 PF 森山 規男(もりやま のりお)
棒一郎先輩と同中だったらしい。デブでメガネ。ドラマ裸の大将の塚地さんを小さくした感じかな?
7番 SG 本田 ホンマン
俺と同中だったやつ。かなり仲が良くよく一緒にラーメンに行く。滑舌が悪い。
8番 SF 杵淵 武 (きねふち たけし)
よく知らん。黒縁メガネにひょろ長いからだ。健康って言葉に合わなさそうな男。
おっと、紹介なんてしてる場合じゃねえ!
ノリがパスを受け取りドリブルし始める。
「俺に勝てるのは俺だけだ・・・・」
一瞬ノリのメガネが光った気がするが気のせいか!?
「いっけぇぇぇぇ!!のりぃぃぃぃ!!!!!」
棒一郎先輩の声でけえ!
ノリはまるで一流バスケット選手のようなドリブルをしない。
「な、なんだあの低速ドリブル!?」
観客もざわついてんだけど!そりゃそうだよね‘俺に勝てるのは俺だけだ・・・’とか言っといてその感じだもん!
だがそこは俺がカバー。
「パスだ!ノリ!」
シュッ!
のりが‘ホンマン’へパスを出す。
ってなんでだ~~!!
なんで俺の声届かないの!?あいつら無視してるのか!?それともあいつらの周りには俺の声通さない膜とかあんのかよ!?
ツッコんでるときりがねえ。
ホンマンはハーフラインでボールを受けるとすっとボールを持った手を上に掲げる。
いや、ちょっとまって・・・。え・・・?まさかね・・・?そんなわけ・・・。
「俺のスリーをみくびらないで欲しいのだよ・・・」
あぁ、未来が見える。
シュッ!
ボールがホンマン手のひらを離れ放物線を描く。
見る見るうちにゴールリングに近づいていく。
が、俺の予言通りボールはなんの障害もなく地面に落ちる。
って、なんで打ったんだ~~!!!
「左手添えたんだけどな~~」
「いや、添えれば入るとかないから!お前らアニメに影響されすぎだし、違うアニメ入ってきてるし!」
「まあ、まあ、落ち着いてくださいよ拳児先輩」
「そうだよ、俺に勝てるの俺だけなんだし」
「いや、のりまじでそれうざいから。というか、棒一郎先輩もアンクルブレイクさせようとしすぎ!できないからそんなこと!棒一郎先輩エンペラーアイ持ってませんよね!」
「おお~~ん」
「杵淵くんまでおかしくなりやがった・・・」
そんなこんなでバスケは惨敗。俺の努力返してくれよ・・・・。
だが、そんな俺にも運が回ってきた。
現在英語の授業でペアワークなのだが運よく崎さんと組むことができたのだ。
かわいいぜ。
What are you good at?
I'm good at cooking.
Oh, really? What's your speciality?
I don't have any speciality but I'm interested in cooking cake.
ぐへへ・・・。崎さんケーキ作りが好きなのか・・。ぐへへへへ~~。
い、いかん。顔に出てしまう。
え、えっと I would like to eat cake made by you.
OK. If we have an opportunity.
や、やったぜ!ケーキ食べる約束しちまった。なんか濁された感あるけど・・・。
急に背筋が凍り付く。
し、視線を感じる・・・。肉食動物が獲物を狙うような。いや、違う。これは圧倒的憎しみ。つまりこれを発している人物は・・・・。
「棒一郎先輩!」
ガルルルル。
まるで狼。いや、そんなあまいものではない。獰猛な目つきとうなり声で俺を威嚇してくる。
「お、落ち着いてください!」
「拳児先輩?わかってますよね?放課後・・・」
「は、はい・・・」
そして放課後。
「拳児先輩?」
な、なんだこの鬼気迫る表情そしてこの声。
いつもと違う表情の棒一郎先輩にあのおちゃらけた雰囲気はない。
「な、なんですか?」
ちょっと声裏返っちゃったじゃん!恥ずかしい!!
「さっきの英語の時間なんですが蘭ちゃんと話してましたよね?」
「はい、まあ、ペアワークですけどね」
「拳児先輩・・・。俺にも紹介してくださいよ!!」
・・・・そういうことなのかよ。
いつもの棒一郎先輩じゃん!あの表情はいったい何だったの!
「いや、紹介するも何も俺も初めてしゃべったんですよ・・・」
「ちっ、使えませんね全く!」
え・・なんで急にフリーザ様みたいになったの!?というかフリーザ様もザーボンさんとかにもっと優しくなかった!
「でも、棒一郎先輩って瑠美ちゃん一筋じゃないんすか?」
「そうですけど、女の子の友達欲しいじゃないですか」
この前茶奈さんとの会話でダメダメなところを晒した人間に果たして女の子の友達なんかできるのだろうか・・・?
「女の子の友達は置いといて今日もバイトですよ。行きましょう」
「にっす!!」
相変わらず謎の返事をする棒一郎先輩。まじでどういう意味なんだろうか。
バイトに向かうため駐輪所にあるロードバイクに跨り出発。
俺たちがバイトをしているPenysは学校から4kmほどのところにある。
時速40km/hで巡航していく。途中斜度13%の坂があるがそこは棒一郎先輩に引いてもらい汗だくになりながらPenysにたどり着く。
入り口を開けるとカランカラ~ンと鈴の音が響く。
「いらっしゃいませ~~、お客さ・・・と思ったら拳児君と棒一郎君じゃ~ん」
声の主はこの店でバイトする笹倉茶奈さん。
ほんわか系の女性で綺麗というより可愛いという言葉が似合う人だ。崎さんのクールビューティー感もいいけどこの人のふわふわした感じもまたおかし。
思わず古典単語が出てしまうぐらい可愛い。
「にっす!!じゃねーや。こんにちは!」
棒一郎先輩も一応言い直すんだな。
「どうも、こんにちは」
俺も無難にあいさつをこなしてみる。
「じゃあ、着替えて準備してきてね~」
「にっす!!じゃなくてわjigaihro・・・」
棒一郎先輩噛んだ~~。
諦めるなよ!このままじゃ返事「にっす」になっちゃうよ!さすがにまずいんじゃない!?
「・・・・・・・・」
どうやら棒一郎先輩は力尽きたようだ。はやく教会に行って回復させないと棺桶に入ったまんまになっちまう。
「拳児先輩、行きマソウ・・・」
あれ、語尾マソウになってない?実は元気だろテメー!女の子と喋れて浮かれてやがるな!
「そうですね」
このファミレスには更衣室というものはなくロッカールームがありそこで俺と棒一郎先輩は着替えている。
このロッカールームにはカーテンで仕切りがしてありカーテンの向こう側には女子たちのあられもない姿が・・・・。
「クッ・・・・、おさまれこの衝動・・・。世界が許しても俺は許さんぞ!!」
棒一郎先輩がカーテンに手をかけるかかけないかのせめぎあいをしながらぼそくさ何かを言っている。
ちなみにその行為を世界は絶対許さないからね!
俺は許すけど・・・。むしろ見たい!!
「拳児先輩・・・、カーテンの向こう見たいとかマジ引きます」
「なんで心の声聞こえてるんですか!!」
え、まじなんなのこの人!?もう嫌になっちゃうぜ!!
「えっと、とりあえず行きましょう!みんな待ってると思うんで!」
俺はなんとか話を誤魔化す。
「そうですねー」
なにそのジト目!いや、そもそもカーテンに手をかけようとしてたの棒一郎先輩じゃん!
いらっしゃいませ~。ピーンポーン。ご注文をお伺いします。
いつも通りと言えばそうだがこれは結構異常な光景ではないのだろうか。
日本の飲食店の店員とは凄いものでどんなに忙しくても笑顔を絶やさず丁寧かつ迅速な接客をする。
俺は何度か海外に旅行したことがあるがここまで丁寧な接客はどの国でも見ない。たいていメニューはテーブルの上に乱雑に置かれ、注文したものはゴ~ンと皿とテーブルがぶつかる音がするように置かれる。
ドリンクバーってのも画期的なものでドリンク飲み放題ってのも海外ではあまり見ない気がする。ただ俺が行った店にないだけかもしれないけどな。
しかし、海外も負けてない。海外ではグラスが空いたら店員さんが注いでくれるのだ。まあ、お金かかるけどね。
って、こんなこと考えてる場合じゃなかった!
俺はキッチンの担当なのですぐにキッチンに向かう。因みに棒一郎先輩は急遽ホールの手伝いをしている。
「おっ、長尾君!今日も頑張ろうね」
声をかけてくれたのは狭間剛さん。ルックス、性格ともに完璧に近いなんとも眩しいお方だ。
「こんにちは!狭間さん。今日も店長にシフト入れられたんですね」
「長尾君おちょくってくるね~。その通りなんだけどね。あれ?今日は棒一郎君は休みかい?」
「いえ、今日はホールの方が足りないみたいでヘルプ行ってます」
「まあ、彼なら心配ないよ!今は混み時だから作業に入ろうか」
「はい!」
相変わらずかっけぇぜ狭間っち。俺もこんな風になれば崎さんと・・・。
今日はいつもよりも少し忙しく狭間っちとの会話もほどほどにし4時間ほど作業を行い一番忙しい時間は過ぎてずいぶん落ち着いてきた。
「お疲れ。ひと段落して落ち着いてきたね」
「そうですね。ゼェゼェ。ちょっと疲れました」
「ハハハ。まあ、まだ始めたばかりだから疲れるだろうね」
「はい・・・。」
つーかなんでこの人はこんなにも平然としてられるの!?化け物かよ・・・。ターミネーター彷彿とさせるわ。
「じゃあ、僕は今日はあがりだから頑張ってね。店長もこの後来るはずだから」
「お疲れさまで~す」
「お疲れ」
店長と二人でホール・・・・。
あれ地獄なんだよな~。店長ルックスは抜群にいいのに性格がきついからな~。
天は二物を与えずってか。俺の一物はそうとうなんもんだが。おっと下ネタはほどほどにしないと・・・。
「誰の性格が悪いって?」
・・・・・・。
店長なんで俺の背後にいるの!?めっちゃ笑顔だし。なにこの異様な感じ。笑顔の下に怒りが籠ってるこの感じ!
「えっと、声に出てました?」
「いや、出てないよ。長尾君わかりやすいね~」
なんで俺の周りにはエスパーばっかいるの!?もう嫌だよこんな生活!
「店長めっちゃ可愛いですよね!」
「ん?それだけかな?」
「性格もいいしお嫁に貰いたいです!!」
棒一郎先輩助けて!命が、俺の命が~~。
「じゃあ、明日もシフト入れようか。私も明日来るし」
「は、はい」
なんとか助かったけど明日もバイトかよ。勘弁してくれ。
「なんか文句あるのかい?」
「いえ、ないです!」
やはりエスパーか、店長!!
もう俺の身に不幸しかおきなさそうなので棒一郎先輩でも巻き込むか。
キッチンを抜け出しホールの状況を見に行く。
現在20時50分。店内にはお客さんが8人。
おそらく社会人と思われるスーツ姿の常連さん。毎日Mac Book弄ってて忙しそう。
スーツ姿の人はもう一人おり彼は常連ではないが最近よく来る人だ。彼もMac Book弄ってる。最近の流行なのかな?Windowsのほうがメジャーな気がするんだが。
他には家族4人で来ているお客さん。母親は感じが良さそうな方で子供たちもよく懐いている。この時間にファミレスにいるのはちょっと解せないがな。子供は3人いずれもちびっこで恐らく幼稚園児の女の子と男の子、あとは赤ちゃんだ。こっち見てる可愛い。
もう一組は女子高生の二人組。あれ?あれってうちの高校の制服じゃね?あれ?棒一郎先輩が女子と話してる。あれ?あれって瑠美ちゃんじゃね!?
棒一郎先輩は緊張しているようでしっかり拳を握ってる。
「中村君ってここでバイトしてたんだ~」
「そ、そうなんだ。山中ってここよく来るの?」
山中ってのは瑠美ちゃんの苗字である。ってなんで俺解説してんの!?
「いや、あんまり来てなかったけどここのパフェ美味しいから今度から通おうかなって思ってる」
「やっぱりお勧めした通り美味しかったでしょ!瑠美もここのパフェの虜になっちゃたね」
因みに瑠美ちゃんと一緒に来ているもう一人の子は田畑 綾(たはた あや)名前の通り家は農家でルックスは中の上ってとこか。見た目は瑠美ちゃんのがいいが男子とも気軽に接するので男子からの人気はなかなかのもんだ。って、また解説しちゃった!
「是非通ってよ!学校の人が来ると恥ずかしいけどやる気出るからね」
棒一郎先輩なんか饒舌だな。普段女の子前にするとカミカミなのに頑張ってんな。
「うん。じゃあお仕事頑張ってね」
「ありがとう」
棒一郎先輩がこっちにくる。顔は紅潮し汗が噴き出している。
「棒一郎先輩、やったじゃないですか!」
「ゼェハァ。ゼェハァ」
なんかおかしいな。緊張したからってこんなにまでなるか?まるで自転車で山を登ったかのような息切れと汗のかきようだ。
「大丈夫ですか?」
「は、はい。息止めてたんで、やば、い、です」
あぁ、バカなんだこの人・・・・。
「でも、やったじゃないですか!愛しの瑠美ちゃんと会話で来て」
「そうですね!でも俺と瑠美ちゃんは同じ中学だったんでちょっと会話したことあるんすよ」
なるほど、だから棒一郎先輩のことを知っていたのか。
お会計お願いしま~す。
瑠美ちゃんたちの声が響き店長が対応する。
というか今時のファミレスってベルがあってそれで店員呼んで会計するんじゃないのかよ!このファミレス経費削減しすぎな気がするぞ!
それから1時間が経ち俺と棒一郎先輩はあがりの時間に。
「「お疲れさまで~す」」
「お疲れ。じゃあ、長尾君は明日もバイトに来ようね?」
クソッ。どうしてこうなった・・・。
「はい・・・」
「拳児先輩どうしたんすか?明日は休みのはずじゃ・・・?」
「これにはわけがありまして・・・」
クソ!棒一郎先輩明日休みじゃん!死ね!!!
「拳児先輩、なんか顔が怖いんすけど・・・」
「ん?中村君も明日シフト入れたいのかな?」
「い、い・・・・」
「よしわかった!じゃあ二人とも明日も来るように!」
「拳児先輩!!」
すみません棒一郎先輩・・・。俺にはどうしようもありません。
こうして俺らの明日の予定は決定した。
帰り道棒一郎先輩はかなりのスピードを出して帰って行ったが恐らく先の件のせいだろう。二日連続はきついもんな~。
俺もようやく家につきエレベーターのボタンを押す。
チ~ンコ~ン。
いつも通り間抜けな音がなりエレベーターのドアが開く。
「ふっ、チ~ンコ~ンって下ネタかよ」
眉間に人差し指と中指を当てながらつぶやく俺超カッケェ!!
あれ、なんか視線を感じるぞ。それも前方から。
おかしい俺の目の前にはエレベーターしかないはずだが?
ってエレベーターあんじゃん!人乗ってんじゃん!親子乗ってんじゃん!子供が「お母さ~ん下ネタってなに~?」ってお母さんに聞いちゃってんじゃん!
俺は急いで階段から5階に避難。
なんとか自分の家のドアの前に到着することができた。明日やばいな。マンションで噂になっちゃうかも・・・。
カギを開け中に入るとちょうど鈴が自室に入るところだった。
「おかえり」
「ただいま~」
「そういえば、兄貴のアイス食べっちゃったから」
「そういえばじゃねぇだろ!返せ俺のパピコ!!」
「返せもなにも食べちゃったんだけど」
「この野郎!パピコなんだから、「お兄ちゃん半分こしよ♡」とか言ってみろや!」
「まじできもいんだけど!」
確かにキモイな・・・。俺やばいかもしれん。
「だが!パピコの恨み忘れんぞ!」
「だからキモイ!」
「キモイで片づけられると思っているのか!さらにその程度の罵倒じゃお兄ちゃんのメンタルは崩せんぞ!悔しかったらもっと激しい罵倒をしてみろ!」
「キッモ」
そう言い残し鈴はリビングに戻っていく。
「勝った」
店長のおかげで鍛え上げられた俺の精神力凄まじいぜ。
部屋にバックを置きリビングに戻ると父と母が席についている。
今日は二人とも珍しく休みだったのか。しかし、なんだこの張りつめた空気は・・・?
「拳児話がある」
親父の低い声がリビングに響く。
「なんだ?」
ちょっと声が震えちゃったよ!情けないな俺。
「お前、鈴に変なことを言ったそうだな?そのなんだ・・・もっと罵れ見たいな」
あの野郎チクりやがったな!!助けて!親父に冗談通じないから!俺もう家でも居場所なくなっちゃう!
というか親父なんでそんな恥ずかしそうに言ってんの!こっちが恥ずかしくなっちゃうじゃん!
「あ・・ああ」
「そういう趣味を否定する気はないが妹に強要するのは止めろ。父さんがそういう店を紹介してやろう」
親父ぃぃぃぃぃ!そういう店行ったことあるのかよぉぉぉぉ!!
「あなた?」
「あっ・・・」
この後親父がお袋にこっぴどく怒られたかどうかは言うまでもない。
はぁ、今日はとんだ一日だった。でも崎さんと話せたからプラマイゼロだな。
ただし疲れは相当たまっていたらしく飯食って風呂入ったらすぐに眠気が襲ってきた。
明日も学校&バイトか・・・。
今日よりも安定した一日が送れますように!!