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大学入試のための物理 ~Physics for University Examination~

はい,ここから「力学的エネルギー」についてです。

ここで新しく学ぶ知識を4つに分けておきましょう。
以下のようになります。

(1) エネルギーの原理
(2) 保存力
(3) 力学的エネルギー保存則
(4) エネルギーの解法パターン

では,はじめの「エネルギーの原理」,いきますか。


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エネルギーの原理①

はい,いよいよやって来ました,「エネルギー」!!

エネルギーについては,力学の問題のこれまたメインですから,
ここひとつしっかり理解しましょうね!!

まずは「エネルギーの原理」と呼ばれるものから確認してもらいたいですが,
記事を2つに分けて説明します。

  仕事
  エネルギーの原理

準備はよろしいでしょうか。

エネルギーの定義から言います。

エネルギーとは…,

 物体に対して仕事をするはたらき

のこと。

はい,もう一度言います。

エネルギーとは…,

 物体に対して仕事をするはたらき

のこと。

チンプンカンプン!!
みゅぅ~っ,もうこんなブログ読むのや~めたっ!!

まぁそう言わずに頑張って以下の文章を読んでもらいたい。
なお,「KPP 」には,もちょっとわかりやすく書いておきます。

とりあえず「仕事」って何なのかわからないと,エネルギーもわからないですね。

そこでまず,「仕事」って何なのか確認しましょう。

  ∽-∽-∽-∽-∽-∽-∽-∽

力学では,力の効果を表す量として2通りあります。

ここで「力の効果」と言っているのは,
物体に力を加えたら,物体の運動の様子がどれくらい変わるか,
っていうことです。

同じ力を加えるといっても,
一瞬だけチョンっと力を加えるのと,長い間ず~っと力を加えるのとでは,
物体の運動の変化の具合って,違うように思いますよね?? ね!?

その「チョン」とか「ず~っと」とかいう表し方に2通りあるから,
力の効果に2通りあるってことなんです。

もっと具体的に言いましょう。

「チョン」とか「ず~っと」っていう度合いを,距離だと考える表し方と,
「チョン」とか「ず~っと」っていう度合いを,時間だと考える表し方,
この2通りです。

時間だ,と捉える考え方は物理Ⅱで扱いますので,
この考え方はここでは後に回すことにします。

距離だ,と捉える考え方をこれから扱っていきます。

  ∽-∽-∽-∽-∽-∽-∽-∽

皆さんに,簡単そうな問題を出しましょう。

あなたが自転車に乗っている状況を思い浮かべてみてください。

300Nの大きさの力を,進む方向に2mだけ受けたときと,
同じ300Nの大きさの力を,進む方向に20mも受けたとき。

運動の様子はどっちが大きく変わるでしょう??

後者です,はい正解~っ!!

もうちょっと状況をイメージしやすいように,↓の図を見よ。

 【図】

このブログを読んでいる高校生には女性もいますから,
男子生徒との中間をとって,あなたの体重を50kgとします。

自転車の質量を10kgとすると,あなた+自転車の質量は60kgだ。
つまり,あなた+自転車が受ける重力は約600Nですね。

んでもって,傾斜角30度の坂道をあんたが自転車で走る。
速さ0でスタートして,ブレーキかけずに自然に任せてあんたは走る。

この坂道であんた+自転車が,坂道と平行な方向に受ける力の大きさは,
300Nっていう一定の大きさになりますね??

ぢゃあ,この坂道が2mだったときと20mだったときと比べて,
あなたが坂の下に到着した後,自転車の速さはどっちが速いか??
っていうことを考えればいいワケです。

わかるね??
坂道が20mのときのほうが,結果は速くなります。

というワケで,「力の効果」として距離が関係しているということ。

  ∽-∽-∽-∽-∽-∽-∽-∽

そこで,このときの力の効果「仕事」を次のように定義します。

 仕事 = 力 × 距離

ただし,ここでいう力は,「一定の力」のことなので注意。
向きも大きさも一定の力のことね。

一定の力を加えて,ある距離を動かしたときの,
力×距離を仕事というのだということです。

そして,もうひとつ注意しておかなければならないことは,
仕事には「正」と「負」があるということ。

さっきの図には重力しか書いていなかったのですが,
自転車には垂直抗力もはたらいています。

もし急ブレーキかけて,自転車の後ろのタイヤをストップさせたら,
自転車には摩擦力もはたらきます。

 【図】

力の方向と,物体の動く方向が一致しているとき,
その力は「正」の仕事をする,って考えます。

力の方向と,物体の動く方向が真逆であるとき,
その力は「負」の仕事をする,って考えます。

力の方向と,物体の動く方向が垂直であるとき,
その力は仕事をしていない,仕事は0である,って考えます。

だから,この自転車に乗っている場合にあてはめてみましょう。

重力の分力(坂道に平行な方向の力)は正の仕事をしていて,
垂直抗力のする仕事は0で,摩擦力は負の仕事をしている,
ってことですね!!

では,ポイントを確認しましょう。

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仕事とは, 力×距離 のことである。

ただし,ここでいう「力」とは,「一定の力」のことである。

また,仕事には正負があり,
物体にはたらく力の向きと,物体が動く向きが,

 一致の仕事
 真逆の仕事
 垂直 → 仕事0

である。

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次の「エネルギーの原理②」の記事はこちら


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