はい,いよいよ「エネルギーの原理」についてです。
とっても大事な式なので,眠い人は顔を隅々まで洗ってから,
もう一度パソコンの画面に座りましょう。
仕事の定義の式を,運動方程式と組み合わせてやると,
とっても便利な式が出てきますので,ちょっと導出してみましょう。
∽-∽-∽-∽-∽-∽-∽-∽
質量
【図】
なめらかな水平面上で物体が押されている,って考えると,
この物体に対して仕事をしている力は,大きさ
重力と垂直抗力のする仕事は0,ってことは前の記事でやりました。
このときの加速度の大きさを
運動方程式は,
さて,この物体を力を加えている方向に距離
という状況を考えてみます。
このとき,物体に対してこの力がした仕事は
運動方程式の両辺に
となります。
あら素敵,なんと右辺に仕事
ぢゃあ,この左辺は何??
もうちょっと詳しく調べていきましょう。
∽-∽-∽-∽-∽-∽-∽-∽
「点の運動」のところでやったんだけど。
便利な公式
って覚えていますか!!?
この公式の両辺を2でわると,
となるのですね。
この(2)式の右辺と,(1)式の左辺の
だって,一定の加速度
というワケで,(1)式に(2)式を代入します。
すると,
という式が出来上がります。
この式を,「エネルギーの原理」と呼んで,
エネルギーについての入試問題を解くときには重宝します。
要チェックや!!
∽-∽-∽-∽-∽-∽-∽-∽
この式の意味を考えてみましょう。
右辺は物体に対してした仕事を表していますね,さっき言った通り。
左辺は,
どちらも,質量×速さの2乗を2でわったものですが,
これ,何??
この「質量×速さの2乗」と言っている「質量」は一定ですが,
「速さ」は変化していますね。
この「速さ」は,元々
この公式から
↓の図の通り,
【図】
だから,エネルギーの原理の式の左辺は,
距離
はじめの状態の「質量×速さの2乗を2でわったもの」を引いたもの,
っていうことを表しているのです。
距離
質量×速さの2乗を2でわったもの
というものがどうやら変化しているようなので,
この「質量×速さの2乗を2でわったもの」を「運動エネルギー」と名づく。
単位は,エネルギーも仕事も,「J」(ジュール)です。
∽-∽-∽-∽-∽-∽-∽-∽
というワケで,今回のポイントをまとめましょう。
。oO○* 。oO○* 。oO○* 。oO○* 。oO○* 。oO○* 。oO○* 。oO○* 。oO○*
エネルギーの原理
ここで,
エネルギーの原理の式の意味は,
運動エネルギーの変化量 = 物体がされた仕事
。oO○* 。oO○* 。oO○* 。oO○* 。oO○* 。oO○* 。oO○* 。oO○* 。oO○*
あれ?? と思った人がいるかもしれない。
エネルギーの定義って,そもそも,
「物体に対して仕事をするはたらき」のことぢゃなかったっけ??
そう思った人は,「KPP 」をご覧あれ。
あと,エネルギーの原理をもうちょっとイメージできるように,
わかりやすいたとえ話を「KPP 」に載っけておきました。
次の「保存力①」の記事はこちら
[力学のもくじ] へ戻る