ずっと前から読みたいと思っていた『告白』(湊かなえ)がこの度、文庫化されまして非常にうれしい限りと思って、即購入、そして即読破しました。

本書は全編に渡って、登場人物が告白していくという形で話が進められていき、とてもスピーディーな展開ですが、読んでいてふと疑問に思ったのは、「彼ら、彼女らは果たして本当のことを語っているのか?」ということです。告白はあくまで主観で物事を語ることなので、意図的、あるいは無意識のうちに告白の中に嘘が入っているかもしれないと思うと、頭がこんがらがりました。

色々な人が感想として、「後味が悪い」と述べていましたが、確かにすっきりしない終わり方だと思いました。おそらく復讐が本書のテーマの一つだとは思いますが、復讐と言うと、よく「復讐は何も生み出さない」とか倫理的な話で話が終わりそうですが、この本ではむしろ倫理的な話よりも「個人の感情」を優先させた話であることが、斬新だなぁと思います。

答えも救いも無い話だと思いますし、「後味が悪い」という評価で賛否両論も納得ですが、個人的にはこういう内容は好きです。

それにしても登場人物がみんな濃かったなぁ。今の中学生があんなものだとは思いたくないね。
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