忘れないうちに書いておこうということで。

東北大の天文にはいくつか必修の授業があります。その中で4セメに必修なのが天体物理学実習1です。

この授業では距離の話から始まり、天体の力学、銀河、宇宙論と徐々に広い範囲の事柄について演習問題を解いていきます。手計算やExcelを使った演習問題もあり、中々手強い問題ばかりですが、それだけにやり遂げた後の充実感は大きいです。ちなみに、去年のクリスマス、大晦日、正月はこればかりやっていました。(ブログテーマの天体物理学参照)

ちなみにレポート締切り日は他の科目のテスト期間にかぶっているので、最後まで問題を貯めていると泣きを見ます。冬休みを利用して問題をこつこつ解いた方がいいです。

で、僕がこの授業を受けるにあたり参照にした教科書を挙げておきます。かなり役に立つと思いますので参考までに。もちろん、授業をうけるわけではなく、単に天体物理に興味のある人にもおすすめです。


「galactic astronomy 」(Dimitri Mihalas )

銀河に関する本です。20年ちょっと前なのでちょっと古いですが、基本的な異は一通り書かれていておすすめです。同じタイトルの本でBinneyの書いたやつもあるので注意が必要です。Binneyの方ももちろん良い教科書、というか銀河に関しては世界スタンダードの教科書みたいです。

「astrophysical concepts」(Martin Harwit)

天体物理学から宇宙論まで幅広く取り扱った本で、天文学の概観がつかめる良い教科書と思います。演習問題もついており、そこからいくつか実習問題も出題されているので、実習が始まったら是非、目を通した方がいいです。最近、僕も購入しました。

「銀河系と銀河宇宙」(岡村定矩)

これも銀河に関する本ですが、銀河だけではなく銀河と宇宙の構造とのつながりに焦点を当てた本です。この本からもいくつか演習問題が出題されていました。

「銀河1・2」(現代の天文学シリーズ)

最近、日本天文学会が総力を結集して出版している「現代の天文学シリーズ」の銀河の教科書です。現3年生でもこの本を持っている人が何名かいるみたいです。ちなみに僕は銀河は持っていませんが、「宇宙論1・2」、「恒星」、「ブラックホールと高エネルギー天文学」は所有しています。日本語で読める天文学の教科書で一番新しく、また、内容がまとまっているのではないでしょうか?他にも「太陽」や観測の本も刊行されているので、興味のある分野の本を手に取ってみるのも良いかもしれません。

「岩波数学公式集」

これは天文の本ではありませんが、持っていると便利な公式集です。全部で三巻あります(微分・積分、フーリエ級数、特殊関数)が、とりあえず4セメのうちは積分が載っている本が重宝します。科学において数学は武器であり、知っているのと知らないのとでは、大きな差があります。

この本を用いることに対して「ずるい」とか「せこい」的なことを言われましたが、僕はそうは思いません。全てを自分の実力で何とかできるほど自分は優秀じゃないので、過去の偉人の業績に頼ることも大事だと思います。その上で天文なり物理なりの問題なりに取り組めば良いかと。