長かった。


本当に長かった天体物理学Ⅱが本日のレポート返却と補講を以て終わりました。


前回書いた記事(放射強度放射強度2 )に関する質問も先生が授業中に取り上げてくれたのですが、直観的な理解としては僕が記事で書いたような考え方でした。


ただ、今回の放射強度の導出はLienardの公式を使っているので、Maxwell eq由来なわけであり、inverse Compton scatteringを取り扱うときには厳密には不適切です。そのため、電子が電磁波を「放射」したという描写となってしまうのです。


先生いわく、「放射」は光子数の増大を伴うものであるが、今回は光子数の増大は無く、あくまで「散乱」とのこと。(「放射」強度なんて名前が紛らしいわ!!)


やはり、この辺りの描写は相対論的量子力学を用いて厳密に行わないとしっくりこないですね。


ただ、この授業で言いたかったのは、エネルギー変化が無視できる範囲ではThomson scatteringで取り扱うことができ、放射強度を計算できるということだったみたいです。


そして、前回のレポート問題 で自信の無かった問題(SZ効果に関するもの)も正解でしたし、「すばらしい」とのコメント付きで返ってきたので、いい感じで天体物理学Ⅱを終えることができました。






こいつの導出ですね。


ただ、SZ効果を実際に宇宙論に応用する話をもっと学びたかったですね。(CMBと絡めた話やHubble constant測定への応用の話など)


でも、授業の後半は高エネルギー天文学に関する話がてんこもりでしたが、自分としては結構、興味がわきました。ということで、夏休みはこの本を読んでみようと思います。そこまで数式を多用しているわけではないので、多分、読みやすいはず。



物理と宇宙と茶わん蒸し(仮)-black hole


それにしても、去年受講したときとは違って今年は実り多かったなぁ。レポートも去年に比べたら評価が格段によくなったので、努力した甲斐がありました。この授業はレポートが辛いですが、真面目にやれば力が付くし、何より、興味の幅が広がると思うので、新しく天文に来る皆さんも頑張ってもらいたいですね。


ちなみに去年はレポート13回、今年はレポート14回でレポート用紙198枚でした。


さて、次のセメスターは同じ先生の大学院生向けの授業に出席して、宇宙論の勉強を頑張ろう。