上の本と池内了著の「宇宙をあやつるダークマター」(岩波科学ライブラリー)、中村卓史著の「最後の三分間」(同出版社)という本を読み終わりました。
いずれも一般向けに書かれている本なので説明はかなり噛み砕かれており分かりやすいと思います。まぁ、個人的には数式を用いていた方が分かりやすいのですが・・・
中村先生の本は重力波に関する内容が書かれています。
重力レンズを用いたダークマターの測量やハッブルパラメータの測定に興味があるわけですが、そもそも重力レンズと言ってもstrong lensing、weak lensing、micro lensingなど重力源の大きさによって分類されるらしく、近年ではmicro lensingを用いた系外惑星の探査も積極的に行われているみたいです。micro lensingは重力源が弱すぎるため光の軌道の曲がりは無視できる程ですが、集光効果があるため弱い光でも数倍にすることができるため、系外惑星の探査に使われているらしく2004年にmicro lensingを用いて初めて系外惑星が見つかったそうです。↓
http://www.astroarts.co.jp/news/2004/04/17microlensing/index-j.shtml
イメージ図はこちら↓
系外惑星は1995年に初めて発見されたため、天文学の分野としてはかなり新しく、多くの研究者も参加しているため、今、最もホットな分野の一つであり、まさに日進月歩らしいです。惑星形成モデルとか面白そうだと感じたりしています。日本では東工大の井田先生が有名なのかな。
ちなみに上で紹介した本は全て90年代に書かれた本ですが内容が若干古く感じます。それだけ天文学の世界の発展が目覚ましいのでしょう。特に2000年以降の発展がすばらしい。
とりわけ、その発展の陰ではすばる望遠鏡やWMAPの開発が大きな役割を果たしているように思えます。ハッブル定数の測定誤差もどんどん小さくなり、宇宙年齢もどんどん範囲が狭めらているのもこれらのおかげでしょう。10年前くらいの本だと宇宙年齢が150億~200億年と書かれている本もあるくらいだから、現在の137億年という値はかなりの進歩に思えます。
今後もどんどん衛星が打ち上げられる予定なので、天文学は発展するかもしれませんし、もしかしたら重力波を通しての初期宇宙の観測も可能になるかもしれません。(結構、難しい話だけど。)
まぁ、個人的には重力波を捕まえることに興味があるわけですが。
ともかく、どこを見てもホットな話ばかりで面白すぎます。

