にほんブログ村 科学ブログ 物理学へ

昨日の報告第三弾。ていうか、書いている最中に記事が消えるのホントやめてほしい・・・


さて、課外ゼミの後は相対論的天体物理学という名の観測的宇宙論の講義に出席してきました。


Yさんによると大学院の講義というのはパワポが多いらしく、そのため数式がいきなりポーンと与えられたりしており、導出過程の説明はほとんどありません。これは、手取り足取り教えてくれる学部の講義と大きく異なります。


つまり、基本的に大学院での授業というのは自分で学習する際の方向性を指し示してくれるものであり、自分で学習しろということなんだと思います。でも、F先生は「東大ではもっと丁寧に講義したけど、こっちではいいや」と言っていました・・・・


もっと、トンペーを愛してください!


さて、授業内容は観測的宇宙論とのことですが、正直、これまでに受けた授業の中で一番難しいです。


そもそも観測的宇宙論の目指す方向性がよく分からず、何を目的として観測を行っているのか?という疑問があります。


まず、一般相対論を使用して宇宙原理、すなわち一様・等方性を仮定してRobertson-Walker metricの基でFriedman equationを導出し、Hubble parameterを始めとする、色々なパラメータを測定して、宇宙の年齢や銀河の分布、そして宇宙自体の大規模構造を決めようというのが大雑把な目的と言ったところでしょうか?


かなり色々なパラメータが出てきますが、中でも距離や角度、密度などを決めようとするのが多いように感じます。そのために、red shiftやgravitational lens effectを使用するみたいな感じです。


ちなみに今回の授業で僕がかろうじて理解できたのはAngular diameter distance(日本語訳知らんし)測定とによるHubble parameterの測定やgravitational lens effect による重力源の位置の測定くらいで、出てきた数式はボーっと眺めている程度でした。


Luminosity distance(これも日本語訳知らない)の話はイマイチよく分からなかった・・・・


ただ、観測を通して宇宙の姿を明らかにしていこうとする姿勢は個人的には好きだし、面白そうだと思います。やっぱり、観測的宇宙論の方に興味が向いていますね。gravitational waveによる観測にもとても興味がありますし。


素粒子理論に基づく宇宙論の方は昔は興味があったんですが、最近ではそこまでやりたいとは思いません。もちろん勉強はしたいと思っていますよ!


ただ、せっかく美しい理論でも測定と一致しなければ破棄されてしまうという現実はやっぱり切ない・・・


ちなみにこれもYさんから聞いた話だけど、池内先生が現在の宇宙論は精密科学としての地位を高めてきているとおっしゃっていたらしいです。物理学というのは理論だけではなく、実験によって理論値とどれくらい一致しているかを確認することによる発展してきていると思います。そして、実験による測定値の精密さをどんどん上げていくというのが理論検証においても重要だと思います。


現在の観測的宇宙論も物理学がそうであったように、測定値の精度を上げていくことによって理論の妥当性を高めていくという目的も含んだものになってきているのではないでしょうか?


それにしても、僕と興味の似ている人はいるのだろうか?どうも天文の同期の人とは興味の対象が違うみたいです・・・


そういえば、12月に名大の杉山先生が集中講義にいらっしゃるらしく素粒子物理学特殊講義と銘打っているものの、実際は観測的宇宙論の最前線や、観測の基礎となる理論の講義をしてくださるみたいです。


かなり受講したいんですが、学部の授業を3日連続でサボるのも心が痛むしなぁ・・・でも、聞きたいしなぁ・・・悩みます。