リハビリやトレーニングで日常的に行われているスクワットトレーニング。
スクワットトレーニングの対象者は、
高齢者の立ち上がりトレーニング、ACL損傷後の患者さん。
色々な対象者がいると思います。
学生や選手からよくある質問で、
「膝はつま先より前に出さない方がいいんですか?」
という質問があります。
ウェイトトレーニングでは、お尻を突き出して膝を前に出さないようにと指導されます。
機能トレーニングでは、膝は前に出しても良く、下腿と体幹を平行にするようにと指導されます。
どちらが間違えで、どちらが合っている?
。。。どちらも正解です。
ポイントは、股関節の屈曲角度を増やして、重心位置をどのようにするか、
トレーニングとしてはどこの筋をより伸張位に持っていくか。
トレーニング処方の際に、何に重きを置くか、そこに狙いがあるかどうかが大切です。
【リハビリでよく見る光景】
高齢者の下半身の使い方で、骨盤が後傾位での立ち上がり動作をよく見ます。
使いやすい2関節筋である大腿直筋を使用し立ち上がる方法です。
これは、膝は前に出て、後方重心となります。
このような使い高では、高齢者は立ち上がりの際に重心を前方に持っていく事はできず。
支持物を引っ張って重心を前に移動させ立ち上がるような不安定な起立動作となります。
しかし、この現象も結果です。原因は他にあるとかんがえられます。
それが、どこの機能低下なのか?それとも構造的な変化でしょうがないものなのか?
それを見極めるのが理学療法のポイントだと思います。
PBC 理学療法士
川本雄太

