引き続き、ボウリングのスライドについて書いていきます。
今回は痛みを関節の視点から見てみましょう。
■膝関節にかかる負荷は大きい!
ボウリングでは、フォワードスイングからフォロースルーに達するまでに、軸足が大きくスライドします。
スライドでは、すねの骨(脛骨)の上を太ももの骨(大腿骨)が滑るようなベクトルが発生します。
この際、膝関節には摩擦力がかかるため、固定するために膝周辺の筋肉には強い収縮力が求められます。
さらにボールの重さ、大きく横に傾いた上半身の重みなどが追加され、相当量の負荷がかかっていると言えるでしょう。
■関節を正常に保つことが重要
<膝関節>
基本的にスライドでは膝が曲がります。
正常な膝関節では、膝が曲がるとわずかな脛骨の内旋運動を伴います。
これを副運動と呼びます。
何らかの理由で膝の副運動が妨げられている場合、スライドの負担が増強します。
妨げられているかどうかは、自分ではなかなか判断できません。
カイロプラクティックは副運動を付ける矯正が得意ですので、気になる方は来院をオススメします。
<股関節>
スライドした軸足が安定するためには、股関節の働きも重要です。
股関節の機能が低下すると、スライド時にフォームが崩れてしまい、サムリリースのタイミングとコントロールが乱れます。
細かく言うと、中殿筋の後部線維・大殿筋の機能低下が起こっている場合、スライドが安定しないと考えられます。
もちろん股関節自体の歪みでも同様なことが起こります。
軸足の股関節が痛む場合は、機能低下が起こっていると考えて良いと思います。
■スライドしない方
時々、ボウリング場でスライドをしないで軸足を止める方を見かけます。
私も以前、軸足のシューズ裏を滑らないような工夫をしたことがあります。
しかしあまりに膝の負担が増えたので止めました。
膝関節の靭帯や半月板への負担が増強すると予想できますので、スライドを止めることはオススメしません。
少し長くなったので、足首の関節については次回に書いていきます。
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