ペンはなぜ書けるのか。

ペンを、


①鉛筆、いわゆるシャープペン

②いわゆるマジック、蛍光ペン

③ボールペン

のグループにわける。


①鉛筆やシャープペンの芯は、ほとんどが炭素の黒鉛からできている。黒鉛は炭素原子が共有結合による層状の構造をしている。その層が紙などとの摩擦によって剥がれ、静電気などの電気的な力でくっついている。よって、電気的な力でくっつくことができないものには書けない。チョークが黒板に書けるのも同じ理屈だ。字消し(今はゴム製の消しゴムは少ない)は、こすりながら電気的な力を利用して黒鉛を吸着していく。


②マジックや蛍光ペンは、英語ではそれぞれmarker、highlighterという。これは毛細管現象を利用したものだ。もちろん液やインクの重力もあるだろうが、仰向けの姿勢で紙に書いても書けるので、その影響は小さいはずだ。


③ボールペンは、ペン先にボールがついている。そのボールが簡単に言えば半回転するごとに、インクのついた半球が紙につき、それが繰り返されることで、紙にかける。重力がないところでは使いづらく、書けるものは宇宙ペンという。