足がむくんだら足を高くして寝ると良い、と言われていますが・・・
高齢者施設、特に寝たきりの利用者の方では足を高くしてしまうことで悪影響を及ぼしてしまうことがあります![]()
高齢者の足のむくみの原因は年齢による影響もありますが、心不全などの心臓機能の低下、降圧剤などの薬の影響、低栄養状態、蜂窩織炎・・・いろいろありますね
むくむということは、血管の中にあるべき水分が血管の中に戻らずに血管の外に溜まっているということです
足がむくんでいるということは、足の皮下(間質)に水がたまっているということです
ここで足を高くして足のむくみが改善するということは、足の皮下(間質)にあった水分がどこかへ移動するということです
正常な方であれば水分は静脈へ吸収され心臓へ戻っていくので問題にはなりません
しかし、何らかの原因で水分が血管に戻りにくくなっている高齢者の場合、足を高くしたことで足にあった水分は腹部や胸部に移動します
腹部では腸やその周辺に水がたまり、食欲不振などの症状があらわれるかもしれません
胸部では肺の中に水がたまり息苦しくなるかもしれません![]()
同じ水がたまるなら足、腹部、胸部どこが良いでしょうか![]()
医療の観点から考えると循環や呼吸が重要視されますので、胸部には溜めたくないという結論に達すると思います
まあ、考え方はいろいろですが
いろいろ考えたうえで対応してほしいと思います
足のむくみは目に見えますが、胸部の水は目には見えません
介護の現場で安易に判断されがちなのはそのためでしょう
目に見えないところまで行きとどいたケアが出来ると良いですね