良かった。

やはり香村純子の脚本はちゃんとしている。村山功、坪田文の後だから余計、そう思う。
作画もちゃんとしている。池田洋子は改めて振り返ると「スイートプリキュア♪」「スマイルプリキュア!」「ドキドキ!プリキュア」で特別良かった訳ではないけど、名前は印象に残っている。

悠木碧といえば演技に変なクセが付いてしまった印象だけど、今回、丁寧に演じてはいる。中盤以降、主人公が悩んだ時やクライマックスでやり過ぎなければいいけど。

野乃はなの「めちょっく!」、星奈ひかるの「キラやば~っ☆」は無理している感じだったけど、平光ひなたの「よきよき」は、しっくりきた。

メガビョーゲンとの戦いも必殺技を出して終わりではなく、まずキュアスキャンをするのが良い。

キングビョーゲンとビョーゲンズの幹部(ダルイゼン、シンドイーネ、グアイワル)も良い。格好良さがある。

1話(香村純子)。最初、街の人に手あたり次第、声を掛けるラビリンは新鮮だったし、花寺のどかと平光ひなた、沢泉ちゆがチラッと出会うシーンも良かった。
2話(香村純子)。ペットのふりをすることを嫌がるラビリンたちの理由もちゃんとしていたし、パートナー解消を申し出るラビリンの理由も良かった。
3話(香村純子)。のどかが、(後にプリキュアになるのが見え見えの)ちゆに対して、最初ラビリンたちのことを隠そうとするのは良かった。変身ものはこうあって欲しい。ただ、川井は事前に気絶したけど、ちゆが、のどかの変身するところを見てしまうのは微妙だった。のどかはちゆの存在に気付いていなかったみたいだけど、あそこは変身するところは見せず、喋るうさぎを見てちゆが察するほうがよかった。最後、ニャトランがちゆに喋っているところを見られて慌てるシーンは良かった。おざなりにしがちだけど、ああいうのは大事。
4話(香村純子)。最初、喋れる猫で押し通そうとするニャトランが良かった。ショッピングモールでビョーゲンズが出現したときも、ひなたをのどかとちゆから遠ざけようとしていたし。ただ、今回ニャトランは、わざわざひなたに2人が変身するところを見せていた。その後、ひなたがプリキュアになる流れは良かったけど。「倒すのではなく浄化する」というのは良い。
5話(高橋郁子)。ありがちな設定だけど、ちゆとひなたのチグハグで気まずい関係が丁寧に描かれていた。
 

6話(香村純子)。仕事に戻ることにしたのどかの母親が無理なく描かれていた。これくらいが丁度良い。「HUGっと!プリキュア」は説教臭かった。大きく振りかぶり過ぎていた。
7話(広田光毅)。いまいちだった。益子道男がもっさりしていた。公園で初めて記事を書いたときの思い出を語り出すシーンも唐突だったし、雨上がりのクモの巣の話も薄っぺらかった。ラストの去り際のセリフは良かった。
8話(金月龍之介)。ちゆのハイジャンプを始めたきっかけは良かった。キュアフォンテーヌの「あいつ」が少し引っかかった。キュアスパークルなら違和感はないんだけど。
9話(伊藤睦美)。ひなたのつっ走り方がちゃんと憎めない感じになっていた。キュアスパークルのアクションが格好良かった。演出(川崎弘二)の力もあるかも。
10話、11話(香村純子)。同時発生した3体のメガビョーゲンを1体ずつ浄化している間、残りの2体は成長しているということで、一応整合性は取れていた。2体目を浄化するとき、もう少し3人が協力している感じが欲しかった。