🐚「私の耳は 貝の殻

海の響を なつかしむ」  

(ジャン・コクトオ詩集「耳」より)

 

 

 

 

 

🐚手ぶらでは 帰りませぬ!

波打ち際からの お持ち帰りです。

 

「……場所は 石川県の内灘である。

金沢の市内からは 電車が走っていた。

のどかな電車だった。

電車の終点に 落書きがあり、

「次の停車駅はシベリアです」と書いてあるのを

読んだことがある。

金沢市内の 高い場所からは

ニセアカシアの樹林と

横に長くつらなる砂丘が 遠望できた。

日本海の海岸沿いの

砂丘である……」

(五木寛之著 「金沢は今も雪か」より)

 

 

 

♬🎶 🎤

潮騒の歌を 聴こうと

内灘の駅で 降りました

あの日から4年が過ぎて

少し大人になっただろうか…

(五木寛之作詞「内灘海岸」より)

 

 

♬🎶🎤

アカシアの花が見たくて

北行きの バスに乗りました

携帯も 文庫も持たず

遠い町から 訪ねてきました‥…

 

 

残念ながら この歌に歌われたニセアカシアの樹々は

この海岸沿いでは 今では ほとんど

見られない。

もともと海岸線の防風林として

植えられたのだが 

平成になった頃から 冬に落葉しない「マツ」に

植え替えられて行ったのだ。

 

海岸の近くには 大きなスーパーが出来ていて

当然 駐車場も広く

春先 アカシアの甘い香りに包まれるのは

もはや 幻想。

 

今 3度目の内灘海岸。

波 おだやかで 風 ここちよく。

 

先日

アカシアの花を知らない私に

ファン友さんが 花のしおりを 作ってくださった。

いつも この本に挟んで……

 

 

私のちいさな旅

良い休養になりました。

みなさま

ありがとうございました。