おはようございます
今日は撮影後どうやって写真を作成しているかを皆さんに知っていただければと思い、記事を書いております
写真作成?撮ってちょこちょこっとデータを触ってプリントしてるだけでしょ!?と思われる方がおられると思います。僕も写真業界に入る前はそうでした写真業界もデジタル化され誰でも手軽に写真を撮れる時代になり、簡単にできると思われがちですが、意外と時間をかけて、丁寧に作ってます。
さて、まず撮影のときには、カメラの記録モードを基本RAWデータが記録される設定にしています。
僕たちの写真づくりには、JPEGデータよりも情報量が圧倒的に多いRAWデータが必要不可欠です。なぜなら、撮影はRAWデータにしかない領域に空気感や家族の心のつながりなど目には見えないものを写し込むことのような気がするからです。
そして、RAWデータを画像処理します。
写真の中のご家族の気持ちが、さらに伝わってくるように、部分的に濃度や彩度を変えたり、ご家族の気持ちに合った構図を作るために光や陰を調整して、撮影のときに想い描いたイメージに近づけて行きます。
さらに、顔の歪みや肌の調子、体のラインを整えたりして(修整について)、ご家族が期待しているイメージを超えようとします。
これが僕達の写真作成なのです。
ご覧いただく方のモニターでどこまで伝わるか分かりませんが、
少し作画例をお見せします。
(例1)
補正・色調整を何もしない写真
作成後の写真
【撮 影】
毎年撮影に来ていただくお客様。お子さん達の身長の記録がわかるように一番小さな妹さんを真ん中にしてそこから後ろにお兄ちゃん二人に並んでもらいます。そのバランスを見てお父さんお母さんに入ってもらいました。家族の温もりをを表現するために、なるべくみんなに密着してもらいました。
お母さんは女性らしく妹さんは可愛く、お兄ちゃん二人は年齢に合わせたかっこいいポーズをしてもらいました。
【作画作業】
家族の気持ちが外に逃げないように周囲の濃度を若干下げています。
そして、家族の気持ちがさらに中心に流れていくように濃度の下げ方を調整しています。
暖かみがでるよに全体の色調を暖色にしています。
(例1)
補正・色調整を何もしない写真
作成後の写真
【撮 影】
夏の夕暮れ時に仲のいい兄妹が、作り笑いではなく地面で自然と笑うイメージです。
【作画作業】
一瞬で笑顔が素敵な兄妹に目が行くように周囲の濃度を下げています。
でもこの子たちの後ろからあたるやさしい光の部分は明るくしています。
JPG画像のように木陰は緑と青が強く写るのですが、夕暮れ時を表現するために全体の色調を暖色に変えています。
より自然なイメージを持たせるためにソフトフィルターをかけ、暗部をしめています。
いかがでしたでしょうか?こんな風に写真を撮って、写真を作ってるんだということをちょっと知っていただければ幸いです。
shin