ありのす

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混沌とした毎日の日記
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長居したいところでしたが、佐保路をずっと歩いて疲れてるし、宿に戻ることに。と言っても、境内の一番奥で、宿は桜井なので、ここから長い。

宿を近鉄奈良駅前にしたり、桜井にしたり、JR奈良駅にしたりしましたが、観光地が散らばってるせいか、いつも宿と遠い場所に観光することを避けられない。なんか遠方ばかりに行ってる気がするけど。

個人的に思うのは、飛鳥とか吉野とか奈良の南は桜井。斑鳩とか生駒とか天理とか奈良の東側はJR.それ以外と興福寺東大寺境内は近鉄かなあという感じですが。もう全部訪問してしまったので今更です。

桜井にはまだ旅館がいくらか残っているのでベッドで埋まってない和風宿ご希望の方はおすすめ。

 

二月堂の西側の横には綺麗な灯籠が下がってました。

それにしても本当に急斜面に建ってるなと。清水寺クラスですね。

この回廊を降りていくのが地味に怖い。足が悪い方は本当に気をつけて。

下から見上げる二月堂も見事です。下の芝とのコントラストがいいですね。藪じゃないので木組みがよく見えます。

二月堂参道をどんどん降りてきて、大仏殿のほうへ折れました。このあたり、夕方鹿がピュイーと鳴く声がたくさん聞こえました。こんな声で鳴くんですね。初めて聞いた。

 

 

 

前回三月の時は登らなかった二月堂へ登りました。

ここも足の悪い高齢者にはハードな場所でしたが、杖を得てしっかり登ってました。

夕日を受ける二月堂。今更ですがここ無料開放なんですよね。時間制限がなくて気楽。

上から見下ろすと丁度夕暮れに当たりました。飛鳥でも思いましたが、奈良の夕日は柔らかく優しい。

山が低いせいで時間も長い。

下でまだ鹿が芝を食べています。もう少しするとお水取りの時に柵が建ちますね。

なんとも和風な夕べです。穏やかな気持ちになりますね。和風建築が多いので、昔も夕暮れはこんな雰囲気だったのかも。

奥の方から見ると、正面に大仏殿の屋根が見えています。

 

遅く着いたのがよかったのか、国宝だらけの三月堂(建物も国宝)、結構すいていました。

不空羂索観音像とかもお向かいに腰掛ける場所があるので、ゆっくり見えた。歩きすぎの我々にはありがたかったです。

ただ、どこもそうですが建物の中が暗い。夕方はとくに暗くなるので見やすいとは言えないです。

まあ、昼来てもごった返しているという場所ではないかもしれませんが。

お向かいの手向山八幡宮は紅葉で有名。ここ、入ったことないんですよね。時間がなかったり、扉が閉まってることが多い。

こちら、拝観終了後に撮った物。まだ入りたそうな人々。16時過ぎたのでと入館を断る係員の声を背中に20分ほど粘ったかな。ゆっくりしてたら、そろそろ出てくださいと16時15分くらいには追い出されました。

いろいろご都合はあるのでしょうが、やはり9時17時にしたほうが見そびれる方が減るのでは?

ちなみに、日光月光菩薩は今こちらには居ず、東大寺ミュージアムにお引っ越しなさいました。そちらも安いとは言えませんが、明るいところでじっくり見られることはよかった。

ここは像が多いので、奥になるほうの像はあまりよく見えないのです。

広目天多聞天とかね。横に回り込めるようになっていないので。せめて横側からも見えるようにしてほしい。

終った後も旅行客の多い界隈でした。

こちら、二月堂側の横からの眺めです。増築されてるのですよね。

とにかく、何とか拝観することができてほっとしました。

 

道の横の小さなお地蔵さんの横も鹿が歩きます。

神さまの使いですから、境内では一番偉い?

今の鹿は人に分け入って餌をねだるくらいに営業達者なのでびっくりします。

夕方で奇跡的に人がいない景色になりました。

暮れかけた光がいい感じです。

しかし三月堂は16時までなので先を急ぎます。

この三月堂拝観時間16時は、覚えておかれた方がいいかも。丘のてっぺんの一番奥の施設なので、入れない方が結構いるのではと思ってます。私らも三月に行ったときにもう扉が閉まっていて(16時過ぎでした)気づいたくらいでアナウンスあまりされてないので。

この日も、頑張って15時半前過ぎくらいにたどり着いて入れましたが、中で粘っている内に16時過ぎて、扉が閉まってなくても来た方はみな断られてました。中には海外の方もいらっしゃったのですけど。朝は早くて8時か冬場は8時半らしいです。

9時17時のほうがわかりやすいのでもう少し周知がほしい所です。16時で閉まるところ他にもあったと思います。

二月堂の前の角で。ここにも結構鹿がいます。

二月堂のお向かいの湯屋です。このへんも江戸時代の建築らしいですが全部趣があります。

 

 

 

 

二月堂までの参道に入ってくると鹿が増えます。この大仏池は東側が干上がってることが多いのだけど、干上がった所によく鹿やら鴨やらが座っています。冷たくないのかな。

この後も奈良行ったけど、紅葉のバランスはこの頃が一番良かった。緑黄色の入ってるのが好きなので。

夕方15時過ぎ、日も傾いて人も少ないです。

正倉院側を臨む。黄葉が綺麗ですね。前がその干上がってる土手。

そして案内係みたいに立て札の下に小さい鹿。こっちが二月堂です。

不退寺の参道からアプリで呼んだタクシーに乗って、転害門前で降りました。ここまでが佐保路ですね。一条通になるようです。

車でも不退寺からかなり距離がありました。

お寺が並んで目玉の多い通りですが、いかんせん車の往来が凄く多くて。とてものんびり歩く感じではないところが(法華寺から東は)多くて残念。のんびり歩ける通りが近くにないものですかね。

3月に続いてお目見え。春は大雨でしたが、今回は快晴です。

住宅街の大通り沿いにいきなり出てきますので目立ちます。

ここから、春は時間切れで入れなかった三月堂を目指すのです。私の予定では最初ちょこっと入っていました。ただ、秋篠寺を入れた時点で、古墳が入った時点でどうかなあと思ったのですが、ぎりぎり一時間ほど残ったので。

皆もう1万歩以上歩いていますが、頑張ります。

日が傾きかける3時過ぎ。

この時間だと大仏池の近くも人がまばら。池が鏡になっていて紅葉が綺麗です。

表じゃなく、裏側から見るこの池越しの景色が大好き。

ようやく鹿も現れました。でも時間もないので二月堂の裏参道に向かいます。

 

 

吉牛ランチの後、すぐ裏にある参道から不退寺に向かいます。

普通の脇道みたいな感じですが、踏切を渡った後くらいから鬱蒼としてきました。

森のように見えましたがお寺の境内なのですね。

境内に入るとこんな感じで、今までのお寺で一番木々が茂っています。本堂が埋もれそう。

在原業平のお寺ですね。

入り口に石棺の矢印があって、石棺とはなんぞやと思ったらそのままだった。

こういうことで、ウワナベ古墳隣の古墳から出てきたもので、鎌を研いだあとが残っているそうです。むかしから外に出ていたのだろうか。

本堂で聖観世音菩薩像など見せて頂きました。大きなリボンのキュートな観音様で意外と大きかった。

まだ紅葉が残ってましたが、池もあり、鳥も多そうで、花の寺というのは分かるけどもう少し刈ってもいいような気はしました。

業平氏の隠居にはいいのかもしれない。

お寺を出て、表通りに向かう前にアプリでタクシーを呼びました。ここから先は急ぎます。15時半前くらいだったかと。

 

境内が法華寺ほど広くなく、木々や低木がわさわさ茂っている所でしたが、天平時代のものの改築。屋根の形が綺麗です。

こちらもHPにはっきり書かれてなかったのですが、頭上に短いカーテンのような帳がかかった状態で有名な装飾の多い十一面観音立像見られました!

小さいビーズのような石を繋げたり細かな金具をつかった装飾が残っている仏像は珍しいので。

こちら、期待しないで行っただけ見られてありがたかったです。

唐から帰国する途中に遭難した玄昉という僧が海龍王経を唱えたところ救われたということから、寺の名前になったそう。

お隣にある西金堂にも小さな五重塔の国宝があります。ミニ五重塔って割にあって、このあと二カ所くらいで見たかな。元興寺とかにもありましたね。大抵国宝です。

ミニだけど作りは大きい物と変わらないようで、構造がよく分かります。

昔の木造建築の技術って凄いですね。

奥にも経蔵のような建物がありました。

大きいお寺ではないですが、見るポイントがはっきりしているというか、効率的に見られるのかも。

ここにもクチナシがたくさん実っていました。

このあと、お寺からでて昼食の場所を探しましたが、めぼしいところがなく、国道二十四号線まで出て、吉牛でお昼に。

 

ところで法華寺には華楽園という立派なお庭があります。

和風庭園ですが、庭師の方が植えたのか、漢方なのか、いろいろな植物が多く。

春夏辺りはかなり賑やかなのではないかと。

これは宿にも置いてあった、直径が25センチくらいありそうな鬼柚子。大きくてこれ柚子?と思ってましたが、実際木になっているのを初めて見ました。重そうです。

こんな巨大な柚子があるのは初めて知りました。

流水のところに生えていたジュズダマ。これも今野生ではほとんど見ないですね。本当に数珠みたいな実がなります。

庭を堪能して退出し、隣の海龍王寺を目指します。地図だとすぐ隣ですが、中がつながってる訳ではないので、バス通りを通ってぐるっと東から回り込む形。

104号の道路が通っていますが、この辺り佐保路とはいえ車の往来が多く、道が狭くて危険でした。

佐保路佐紀路を推すなら、歩道の整備が必要ですね。あと、周辺にランチできる場所がほとんどなかったのも残念です。

海龍王寺の入り口は国道沿いにどんといきなり門がある形でしたが、中の参道は長い。しかも植物がわさわさでした。

探しながら歩くのも車を気にしながらで。この辺の交通量本当に何とかならないものか。

法華寺はやはり目玉の仏像が見られなかったのが淋しかったというか。他にこれといったものがあまりなかったので。

仏像目当てなら日にちをチェックしていく必要があります。

この後の海龍寺のように、見られるかな?と思って行ったら公開していた!ということもたまにありますが。

というか、国宝を見たくて行くのに、見られるかどうかはっきりしないというのはどうかと思います。

ということで主に建築を見るという感じに。

本堂の上がり口の菊が綺麗でした。

浴室(からふろ)という建物で、今のサウナにあたるそう。建物は再建ですが、昔もサウナがあったのですね。しかも庶民向けとのこと。

光月亭という茅葺きの建築で月ヶ瀬からの移築ということ。

何故ここに、と思いますが、中が無料でお茶の飲める休憩所になっていて、歩き疲れた身にはありがたかったです。こういうサービスは余所にはなかったですね。

この建物はとにかく分厚い茅葺きが目を引きました。

壁紙ならぬ茅葺き画面に使えそうです。

隣の平城宮とか、川沿いとか、奈良では薄の群生を結構見かけたので材料には困らないかも。