上へ向かっているのか、風下へ向かっているのか。
どちらを向いているのかは分からない。
でも、己は知っている。切り拓く道を。
私たちには自分しか知らない道があり、方向性がある。
隣の誰もが知らない、家族さえ多分見えていない、自分だけが知る未来。
少し戸惑っても、回り道でも、きっとその先に行くところを自分だけは知っているんだろう。
自分だけが「行きたい」と思う方へ、薄いひれをばたつかせて必死で進むんだろう。
多分みんな、そうやって生きてる。
すいすい進んでいるように見えて、ときには止まっているように見えて、きっと必死で進んでいる。
