(1)2026年の今、洛南高校と聞けば大学進学とスポーツに強い高校というイメージが強いが、20世紀まではそれほどのものでもなかったと思う。

(2)今でこそ、吹コンといえば淀川工科、東海大付属仰星、近大附属、大阪桐蔭、明浄学院と大阪以外が吹コンで全国に行くことは皆無であるが、10〜20年前は奈良の天理、京都の洛南が強かった。つまり、洛南は吹奏楽で有名な高校であった。

(3)洛南は今も強いが全盛期は宮本輝紀先生が顧問であった1966年ごろから2005年ごろの約40年間である。吹コンの全国大会には14回出場して4回の金賞受賞である。

(4)部の雰囲気は次のビデオ(1995)を見ればなんとなく想像できる。

 

 

(5)今ではほとんど見かけることがない、男子校の吹奏楽である。

(6)若干大阪工科によく似た匂いがする。

(7)興味深いのは、宮本時代にはマーチングにも力を注いでいたことである。その時代の大会の記録書としては全国大会はある

(全日本吹奏楽連盟80年史)。それによると全国には一度も出場していない。関西大会の記録はどこにもない。ただし、京都府吹奏楽連盟websiteには1997年以降の「京都府マーチングコンテスト(フェスティバル)」の記録が載せられている。なんというありがたさ。他の県レヴェルの連盟にはほとんど類例を見ない細かさ。

(8)当時の吹連のマーチングじゃパレードの部とフェスティバルの部に分かれていた。お堅いイメージのある洛南が出ていたのは、審査を目的としたパレードではなく、楽しくやりましょうというフェスティバルの部である。京都といえば、そう、あの

京都橘高校吹奏楽部がいる。女子校時代の彼女らと、純然たる男子校の洛南が同じ土俵(いやフロアの上)で戦っていたのである。見てみたい、みてみたい。

(9)顧問が後退する頃にマーチング大会はやめてしまったようである。顧問の交代を機にマーチングがぷつりと途絶えることは少ないことではないようだ。ここの学校の場合は知らないけど、マーチングが嫌いな人も結構いると思う。

 

 

 

●洛南のマーチングの映像を発見した:

 

 

(10)第21回関西マーチングフェスティバル(1993)である。

(11)当時京都橘高校吹奏楽部は第一次黄金期である。だいたいはKTは全国まで駒を進めているが、この年は全国に出ていない。関西大会のビデオは残っているので、洛南ともども関西止まりだったと思う。KTは洛南よりお堅い演技か。

https://www.bilibili.com/video/BV1yhHXztEJj/?t=1

(ODFさんのブログにかなり詳しく記されている。)

 

(12)洛南の上記のビデオを見る限り、雰囲気は淀川工科で、レヴェルも低くはなかったように思われる。京都橘高校吹奏楽部の女子高生は洛南の男子高校生をどうみていたのであろうか?