全日本吹奏楽連盟AJBAの全日本マーチングコンテストは2024年の第37回大会より出場校が大きく増やされる。これにより戦況は大きく変わるかもしれない。2023年を一応の区切りの年と考え,第1回(1988)から第36回(2023)の全出場高校の成績を俯瞰してみた。私としては,前半(2004年まで)と後半(2005年以降)を別々にランク付けしたことがあるが,第1回から全てを統一してみるのは初めてである。

 

 結果は下表の通りである。何一つ驚くようなことはなかった(当然)。

 

 いつも同じことを言っておこう。明浄学院,大阪桐蔭,武庫川女子大附属の大会復帰を願う。武庫川は部員数が少なすぎて...

淀川工科の復帰も面白いが,カーペンターズと六甲おろしはやめてくれ。

 

●追記1:高知中高

 25位の高知って,高知中高のことか?2004年まで良い成績を残しているのに,その後プッツリだ。JMBAに鞍替えしたとかではないと思うが。おまけに,昨年の甲子園では四条畷学園Burning Braversの応援を受けている。どうしたのだろうか?

 

●追記2:武蔵野中高

 35位の武蔵野は武蔵野中学高等学校である。1994年のローズパレードにも出ている名門高校であるが,最近どうしたんだろうか?

 

【表の説明】

1. 参考文献は「全日本吹奏楽連盟80年史」(2019),全日本吹奏楽連盟Website(こちら)。

2. 成績表示:G金賞,S銀賞,B銅賞,GS Good Sound賞,N 無表彰(参加のみ)

3. 2006年以前は2部門制(パレードコンテストの部pとフェスティバルの部f)。成績の赤字表記はf部門を意味する。

4. フェスティバルの部の表彰の変遷:当初は無表彰(N), 途中からGood Sound賞が加わり,最後はpと同じ金銀銅表彰。 

5. 得点計算法:G3点,S2点,B1点,GS3点,N2点

6. 出場回数:当初はpとfの2部門両方に出場する高校が稀に存在した(玉名女子,名古屋女子大,浜松工業)。2部門に出ても1回とカウントした。 

7. 平均点の計算:合計点を出場回数で割って求めた。玉名女子が満点の3点を超えているのは,1大会に2部門出場したことが効いている。

8. 順位付けは合計点で行った。

9. 2013年までの灰色表示は3出休みを表している。

10. 阪急商業と向陽台と早稲田摂陵はそれぞれ別物とした。本人たちは同一高校と自負しているが,私は区別する。

 

 

 

●第25回大会(2012)よりピット楽器が禁止された。

●第26回大会(2013)より上限の人数制限(DMを含めず80名以下)が設けられた。これを快く思わなかったため大阪桐蔭がこの大会から撤退したと言うひともいる。