ブログテーマ
 煙草・喫煙・禁煙 
を作りました。

禁煙・37

昨日昼にジョン・レノンの
「コールド ターキー(冷たい七面鳥)」
の詩訳をアップしました。
名曲と言って良いのかは
「?」
でありますが
「冷たい七面鳥」

「マザー」

「ゴット」
などの詩と曲があってジョン・レノンがジョン・レノンたる作品です。
有名な
「イマジン」

「ハッピー クリスマス」
などは、ジョン・レノンが歌わなくても名曲として残ることでしょう。
しかし
「マザー」

「ゴット」
は、純粋にジョンの叫びであり、完全なる自己否定、逆に言うと完全なる自己肯定から成り立っています。

前置きが長くなりました。
以前にも書きましたが、禁煙の苦しさの一つに(これは人によっても様々でしょうが)皮膚感覚の異常(麻痺)が上げられます。

他にはこれも何度も書いていますが、僕が酷く辛かったのは味覚の異常です。
味覚に関して言うならば、味が何も感じなくなり口に入れた全ての食べ物が鉛に感じました。
ご飯も水もです。
あまりにも辛くて思い出したくもありませんが、事実なのでちゃんと書き記したいと思います。
他の表現をするならば、舌にアルミホイルが常に巻かれている感覚です。
食道は太い分厚いビニールのホースの様に感じました。
当然何も食べられなくなり、実際十キロ以上痩せてしまいました。
「タバコを止めると水が美味しくなる」
なんて良く耳にしますが、僕に限って言うならば、そんなことありませんでした。
そんなのウソです、笑
全てのモノが不味くなりました。

皮膚感覚の異常に関して、一番的確な表現はやはり
「冷たい七面鳥」
ですね。
「鳥肌」とは又違う、何ていうのかな・・・
冷めた鶏肉の皮が身体に張り付いた感覚です。
僕は
「冷たい七面鳥」
と言う言葉はジョン・レノンの造語だと思っていたのですが、れっきとした英語ですね。
本当に上手い英語の言い回しだと思います。

日本語では、もしくは文学的には禁断症状をどう表現しているのでしょうか?
例えば薬物中毒で有名な太宰治の小説を思い出してみます。
でも彼は薬物やアルコールによって自分を保って来たことを書いてはいますが、禁断症状自体についてはあまり単語で(コールド ターキーの様な)表現していないように僕は記憶しています。
「人間失格」
で薬が切れて、夜中に薬を譲ってくれる薬局の足の悪い未亡人を尋ね
「奥さん、キスして上げるから薬を今すぐ譲ってくれ」
と言うシーン位しか、僕は思い出せないのですが・・・

他に安い悪い酒を飲んで翌朝
「頭の中に欠けたガラスが擦れ合っている」(正確ではありません、僕の幽かな記憶です)
なんて表現をしていますが、これはただ二日酔いを表現したことで、皮膚感覚の異常を訴えたものではありませんね。

読んだ事はないのですが
金原ひとみの「蛇にピアス」辺りには、きっと皮膚感覚の異常を表す表現なんかありそうですね。
他にドラッグ絡みならば村上龍の著書を読み漁れば、あるのかもしれません。

僕だったらどう文章的にどう表現できるのかな?
と暫く考えてみたのですが・・・
痛みでは無いのです。
外界との境が曖昧になる皮膚感覚の恐怖・・・
そんな感覚です。

具体的に表現するならば、ハリネズミがいるとします。
身体がぎりぎりに通れるトンネルがあるとします。
ハリネズミはそのトンネルを通り抜けます。
で、その逆の行為を強制的にさせられる感覚です。
つまり頭からトンネルに入るのでは無く
「お尻から強制的にトンネルを抜けさせられる」
つまりハリネズミの身体の針は頭からお尻に向って生えているから頭からトンネルを抜けるのは容易なことですが、お尻からだと当然針が逆立ちして折れたりしてしまう。
それでも、強制的にトンネルを潜らされる。
そんな皮膚感覚。

魚でも良いです。
鱗は頭から尻尾に流れています。
魚の鱗を取るときに、尻尾の方から包丁の背を使って鱗を取りますね。
あの感覚です。

それは痛みでは無く、外界と自分との境が無くなってしまう皮膚感覚。
あの感覚は今思い出しただけでも、もの凄い恐怖です。

さて・・・
お正月で禁煙300日を過ぎました。
一般的に300日が卒煙成功だと言われています。
今でもタバコを吸いたい時はありますが、やはりあの禁断症状の恐怖が身体に染みこんでとてもじゃないけれど吸う気持ちにはなりませんね。
禁煙は成功なんだと思います。

ただまだ、あの強烈な禁断症状の後遺症は今でも残っています。
特に午前中の睡魔がなかなかとれませんね。(ちゃんと8時間以上寝ても)
寝起きも悪いので、気が付くと昼近くまで十時間以上も寝てしまうこともたまにあります。
で、沢山寝たからスッキリかと言うとそんなことは無くて、寝れば寝るほど眠くなり、寝れば寝るほど身体は重くなり、起きたら起きたでそういう日には
「十時間以上寝ちゃったよ・・・」
と自己嫌悪にもなったりします。
もちろん禁煙を始めた去年春の様に、仕事に支障がでるようなことはありませんが。

朝起きて目覚めのタバコを一服。
それで
「シャキン!」
と目が覚めるならば、タバコをまた吸いたくもなりますよね・・・笑

一日50本、30年近く毎日タバコを吸って来たのだから、一般的な300日では、僕は足りないのかも知れませんね・・・

南雲賢

何度も何度も書きますが、もし禁煙を考えている人、もしくは周りに禁煙を実行しようとしている方がおられたたら、絶対に自己流でしない、そして、させない様にしてください。
通うのは大変かもしれませんが、禁煙外来のドクターと協力し合って、禁煙にチャレンジするのがベストだと思います。
病院での禁煙外来では保険がききます。
そして何よりも僕のように身体も心もパニックを起こした時に、病院に通っていれば直ぐに病院がその対処をしてくれます。

南雲は現在
「誕生・家族・そして遺影」
の撮影活動を再開しております。
詳細は、こちらのホームページをご覧下さい。
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