最南端の終着駅「枕崎駅」 〜鹿児島県枕崎市〜 | 旅するカメラ

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前回の「九州の観光列車に乗ってみよう 」の続き。

指宿に午後2時半到着した後、指宿を観光。


砂蒸し風呂で有名な温泉地なので砂蒸し温泉センター「砂楽」で砂蒸し風呂に入ったり・・・



黒豚を食べてみたり・・・

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焼酎を飲んでみたり・・・

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と、普段は焼酎を飲まないのだが鹿児島だからと浮かれて高級な伊佐美を注文。
店員さんから「焼酎の呑み方はどうされますか?」と尋ねられ、
てっきり焼酎と水の割合の事かと思い込み悩んでいたら
「あまり焼酎を飲み慣れていらっしゃらないのでしたら、水割りかロックがいいと思いますよ。」と、アドバイスをいただいた。
よかった・・・変な答え言わなくて。


この日はこのまま指宿市に宿泊。

翌日、指宿から更に先にある枕崎市を目指す事に。
本当はもう少し早めの列車に乗ってゆっくりと枕崎を散策してみたかったのだが・・・
一本早い列車だと早朝6時5分発だと言う事で諦めた。
(と言うか・・・時間早すぎ!!)
しばし枕崎駅のまわりを散策した後、11時17分発の山川行きの列車に乗り込んだ。

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やって来た列車は見慣れたJR九州の普通列車。アイボリーの車体にブルーのライン。
妙に落ち着くわ~。

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都会の人が珍しがる扇風機も普通だもんw

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列車は一つ先の終着駅である山川駅を目指し出発した。
他に乗り込んだ乗客を見ると・・・絶対電車マニア系だと思われる方が2名。
その他も数人しか列車には乗り合わせていない。
思い切りローカル線だ。


海沿いの高台を列車は進み、あっという間に次の駅である山川駅に到着。
この駅はJR九州で有人の駅としては最南端の駅として有名らしい。
枕崎駅までの乗り継ぎまで少し時間があったので駅を散策してみた。

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改札口には駅員さんが立っていたのだが、私が改札口を出る前に乗務員室に戻り
他のお客さんの質問に答えていた。切符を見せようと思ったのだが全く私は視界に入っていないらしく、どうでもよさそうな自由な空気が漂っていたのでそのまま改札口を出てみたよ。
乗り放題切符じゃなくても改札口の外に出てOKなのかな?

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駅の前には「日本最南端の有人駅」の文字が。
他にも電車マニアの方を含め、普通の観光客の方が数名写真を撮っていた。

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この山川駅までは電車の本数は多いのだが、この先の枕崎行きの列車の本数は一日に上下線合わせて12本しか走っていない。
同じホームの向かい側に停車中の枕崎行きの列車はかなりレアものかも。

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枕崎行きの列車には学生さん等20名程が乗車していた。
本数が少な過ぎるから毎日の通勤、通学で使うとなると結構厳しいだろうな・・・

そして出発。

しばらくすると左手ににょきり伸びた竹山が見える。

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あの麓には眺めが素晴らしく良い「ヘルシーランド露天風呂」があるんだよね~。
今回は入れなかったけどまた行きたい温泉なのだ。
数年前に訪れた際にお風呂の中で撮った写真・・・
大きくて眺めが良いお風呂が丁度女湯だったけど、日替わりで男女入れ替えになるので
チェックしてから行かれた方がいいかもしれない。
開聞岳と東シナ海が目の前に広がる大パノラマ。
眺めだけで癒される露天風呂だ。

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2007年2月



そんな竹山を通り過ぎ、しばらく進むとJR最南端に位置する「西大山駅」が近づいて来た。
車内の運転手さんのアナウンスでもJR最南端の駅である事が説明され、「ホームに出て写真を撮っても構わないが時間が来たら汽笛を鳴らして合図しますので車内に戻ってください。」との事。
他の数名の電車マニアと思われる(間違いないが)方はもちろんホームに出て写真を撮るだろうが、地元の乗客達も乗っていたのでちょっと恥ずかしい気もしたのだがここまで来たのだからと諦めてホームに出て写真を撮った。
この日はあいにくの天気で開聞岳は麓部分しか見えていなかった。

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去年指宿を訪れた際に西大山駅に立ち寄った際は恐ろしくいい天気だったのでその時の写真をば・・・
晴れていたらこんな素敵な景色が見えるのだ!
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2009年9月


すぐに出発の時間となり汽笛が鳴らされ慌てて車内に戻る。
ちょっとした観光列車みたいなものだ。

そして枕崎を目指し出発。

南のまったりとした風景を眺めながら列車は枕崎を目指してゆっくりと走り・・・
と思ったのだが、結構なスピードを出していたよ。
しかも縦揺れ。
何度か座席から飛び跳ねた。
線路が悪いんだろうか・・・
しかも横に生い茂る木々が列車に当たりバキバキガサガサ音を立てる。
なかなかワイルドな路線である。


枕崎に近づくと、家々の形が変わって来た様に感じた。
なんだか沖縄の家みたい・・・
やっぱり台風が一番に直撃する場所だからだろうか。
なんとなく車窓の風景も沖縄の南部っぽい気がする。

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そして遂にJR九州の最南端の路線の終着駅である枕崎駅に到着~。
いやいや、指宿からなかなか遠かった。

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話には聞いていたのだが、枕崎駅の駅舎は解体されてホームのみになっていた。
マニアの方達はさっそく線路止めの写真を撮りまくっていた。



私が一番先に気になったのがトイレ。
だって駅舎が本当に見当たらないんだもの。
指宿駅を出発してから1時間半。
そろそろトイレに行きたくなる時間じゃないですか・・・
しかも30分後には再び鹿児島中央駅に向けて出発しなければならいのであと2時間は電車に乗っていないといけないのに・・・。

不安になりながらホームを降りようとすると、目に飛び込んで来たのがトイレマップ!

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おお、素晴らしい!!
やっぱり駅にトイレが無いのは辛いもんね~。しかも一番端っこの駅だから訪れる観光客も多いだろうし。
周りのスーパーや薬屋さんや飲食店のトイレを時間内であれば使って構いませんとの事。
なんだかほっとしたので安心して線路止めの写真を撮ってみた(笑)
先ほどのマニアと思われる方が撮っていた場所から真似して撮ってみたよ。

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枕崎駅の線路止め。
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普通は線路内には立ち入り出来ないはずなのだが、ここはOKらしい!
丁寧に「撮影ポイント」のお知らせまであるしw

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さっそく「撮影ポイント↓」から撮ってみた。
なるほど、必用なものが全て写るポイントだわね。

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ここから北海道の稚内駅まで線路はずっと続いているんだ。
すごいな~!

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そしてトイレを目指して歩き出す。
トイレマップにあったスーパータイヨーに行こうと思っていたのだが、
ロータリーの跡と思われる場所に観光案内所とトイレを発見。
しかもとっても新しくて奇麗なトイレ。

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これから枕崎を訪れる方は安心して訪れる事が出来るってことです。よかった☆

そのトイレと観光案内所の後ろには灯台が。
昔の枕崎駅の写真に必ず登場する灯台だ。
昔は枕崎駅の象徴の様な存在だったのに今ではトイレの影に隠れてしまっていたのが
ちょっと寂しい感じだ。時代の移り変わりを感じてしまう。


駅前には特にお土産屋さん等も見当たらず、どうしたらいいのか分からなかったのだが
トイレの横にある観光案内所に入ると若干ながらお土産が販売されていた。
本当は気になった鰹節味のドロップが欲しかったのだが・・・食べ切る自信が無かったので諦めた。でも買えばよかったと後悔している。今度訪れた際には絶対かって帰るぞー!
なので、ごく普通にカツオの角煮を購入。
駅に戻る。

元々駅舎があってロータリーだったと思われる場所。
今はスーパータイヨーと、みどり薬局に変わっていた。
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駅前通り。お土産屋さんや食事が出来そうな場所が無い・・・
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改めて駅に入る道を見ると細い路地に「↑えき」と書かれてあった。
でもなかなか駅の場所は分からない気がする・・・
車で訪れる人は絶対迷うはずだ。

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枕崎駅を出発する列車は一日6本しかない。
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そして13時19分発の指宿行きの列車に乗り込み出発。
先ほど乗って来た線路を逆に走り始めた。
帰り道は疲れて来てウトウトしてしまった。

(最高速度は65キロらしい。)
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そして指宿駅に到着。
5分の乗り継ぎ時間でと也のホームに既に停車していた「なのはなDX6号」に乗り込む。
昨日指宿に訪れる際は満員だった指定席も、帰り道はガラガラだった。
ゆっくりと錦江湾を眺めながら鹿児島中央駅へ。

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そして九州新幹線に乗り・・・と思ったらなんと大雨の影響で九州新幹線が遅れているらしい。
30分位の遅れらしいのだが、指定席を取っていたのでちょっと困った。
九州新幹線は指定席に座る事が出来たのだが、乗り継ぎの新八代駅で待っていたのは指定席を取っていたリレーつばめではなく一つ後の列車。指定席は無くなってしまったらしい。がーん。
車内アナウンスで指定席の券を持っている方は開いている指定席に座るか自由席に座ってくださいとの事。次の熊本駅から指定席の券を持った乗客が乗って来たら席を代わってくださいですと。
案の定、熊本駅から切符を持った乗客が来たため席を代わる事に。
結局、空いた席があったので座って帰る事が出来たのだが、なんだか全く落ち着かないままだった。
払い戻ししてくれるとの事だったがまあ、これも旅の思い出と言う事で。

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(大雨だと言う事だったのだが、私が通ったときは川内駅付近は青空だった。)
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久々の列車の旅を満喫。
たまには列車もいいもんだ。