新幹線のホームから徒歩3分で行ける天守閣。
それが広島県の東に位置する福山市にある「福山城」。
駅からお城が近いと言うか、お城の縄張りの中に駅を作っているのだ。
新幹線のホームからもお城がよく見える。
あまりにも近い為にすっかり既に見た気になっていたくらいである。
これは福山駅の新幹線ホームから写した福山城の月見櫓。
月見櫓を写真に撮るにはここが絶好の写真撮影ポイントかも。
駅の南口から出るとすぐにお城があるのだが・・・
敢えて北口へ。
駅前には石垣保存問題で話題を振りまいている外堀水門と櫓台跡の発掘工事現場があるのだ。
なんとか石垣を保存して水辺公園として行く方向にかたまりつつあるらしいが・・・
問題はその発掘方法か。
いきなり重機でガンガン掘って行かずに石垣を傷つけない様に丁寧に行ってもらえれば言う事は無い。
福山市、よろしく頼みます。
他の石垣遺構を探してお城の東側へと向かう。
めざす石垣は「東外堀石垣」。
駅南側の駐車場内にあるらしいのだが・・・しまった。行き過ぎたらしい。
駅の方向へ戻ると駐車場発見~。
ちょっとだけしか残っていないけれど・・・
と言う事は、ここから後ろが昔は掘だったのか。
そしてこの向かい側に「東物見台櫓跡」の石垣が。
今は物見櫓の代わりに日通の看板が立っているけれど(笑)
あまりも普通の石垣と同化していて前を通ったのに気付かなかったけれど、
これもれっきとした遺構なのだ。
他にも石垣の遺構が残っていたけれど、あまりにも目の前にお城がそびえ立っているので
ついつい城内へと吸い込まれてしまった。
東坂門付近の「折れ」がいい感じである。
と、ここに築城者である水野勝成公の銅像がひっそりと建っていた。
さらに城の北側へと向かう。
元々は福山城の北側側面は鉄板が敷き詰められていたらしい。
今のこの真っ白な壁面からは想像出来ないが・・・。
福山城の弱点は北側にあると言われていたので北側をさらに防御する為に鉄が貼られていたと言う訳ね。
ここで一旦、城外へ出て護国神社へ。
この境内へと続く坂道の途中に宮本武蔵の腰掛け石があると聞いていたからである。
これまた一度通り過ぎてしまったがちゃんと説明板とともに石がある。
うーん、確かに座りやすそうな形かも。
再び城内へと戻り、城北側にある小山へ。
明治維新の戦いの際には長州藩からこの城北側から攻められている。
やはり城北側が福山城の弱点だったらしい。
この先には他の場所から移築された長屋門がある。(重要文化財)
そしてそのまま城の南側まで歩く。
新幹線の高架橋の下にあるのが「三ノ丸西御門櫓台跡」。
これがまた・・・衝撃的な姿になっている。
なんと石垣に新幹線の高架橋の柱が突き刺さっているのだ。
石垣好きにはかなり衝撃的な光景である。
なんとなく・・・痛そう・・・。
そう、今私たちが気軽に利用している山陽新幹線は福山城の石垣が支えているのだ。
今度から福山付近を通過する時は「ありがとう、おつかれさま。」と声をかけながら通ってあげたい。
そこから城の南の高石垣を見上げながら城入り口へと向かう。
これがまた、おもっていたよりもずっと高くて凄い石垣。
やっぱり新幹線から乗って見ている福山城とはひと味違う。
城は・・・下から見上げるのが私はやっぱり好きなのだ。
そしてようやく大手筋に到着。
やっと城内へ。
・・・と、さすがに長くなって来たので続きはまた今度。