みなさんこんにちは。

 

塚本ダイです。

 

 

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少し長文です。

 

 

 

昨日は撮られ方レッスン 
 

撮影してました。

 

 

 

ちょうど午後からの撮影

 

 


ふと 脳裏に懐かしい声で

 

「ダイさん頼むわ」と ? ん? なんやろ?

 

 

 

それは なくなった親友のしがれた声。。

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撮影仕事の私はロケ中にスタジオ裏にある 

 

その親友の経営していた雑貨屋の近くに 行くこととした

 

 

 

なんと車が四台

 

 


そこには

 


以前なんの一言もなく 誰にも もちろん私にも 何も言わず

 

 ある8月の暮れに 突然 消息を絶ち そして 亡くなってしまった 

 

 

 

亡くなってしまったことすらわからない 親友

 

そして その瞬間より開かずの雑貨屋 

 

 

 

もう2年も開かずの雑貨屋の雑貨達が

 

その四台の車の業者によって 回収されていたのだ

 

 

 

目をうたがいましたが 


2年。

 

 

もうすぐ三年も毎日のように いつかその親友や身内の誰かが 

 

その扉を開けるのであろうと思っていましたが 

 

30分ほどでの作業そして撤収らしかったのですが

 

 

 

 

 とある弁護士さんの立会いのもと 

 

どんどんと車へ運びこまれる親友の人生をかけたコレクション。

 

 

きっと 回収業者からするとなんら価値のないものであろう 

 

心ある 雑貨や私の 精魂込めた委託写真作品 や 委託アンティーク が

 

車へ積み込まれていました。

 

 

 

「それ俺のなんですが。。」

 

と その作業を止めてもらいました。

 

 

 

親友が生前に「作品や商品にダイさんの名刺貼っておいてよ」

 

「このポスター俺が死んだらダイさん あげるよ」

 

業者の方々からするときっと大した話でもないのでしょうね

 

 

 

しかし我々には 大切な話

 

 

 

どこかに連れ去られる 財産整理。

 

 

 

たいそうな数はその場では救い出すことは出来ませんでしたが 

 

また誰かの手に渡り使ってもらうのが雑貨の仕事かなぁと 見送りました

 

 

 

 

その中から 写真作品とポスター 

 

それらが 私のものである証明をするのに 時間はかかりませんでした。

 

 

 

その場で手に持てるほどでしたが 

 

私の元へようやく彼との思い出ごと作品が 帰って来ました。

 

 

 

そして 撮影が終わり 

 

少しだけ ささやかな祝杯を作品を肴に呑みました。

 

 

 

これでなんだかようやく 

 

彼の死を受け入れ 酔っていたのか ようやく 泣けました。
 

 

 

そっか
 

やっぱりさ ずっと独りで あの店に居たんやね 
 

 

 

扉を開けてもらって ようやく声かけに来たんやね 。

 

 

 

「はよ返せや」と 私を呼んだ事の返事。

 

 

 

きっとこれで彼の話は終わり

 

 

 

長く止まっていた時計の針がまた動き出しました。

 

 

長文失礼しました。

 

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