あんにょんはせよ～！
photo fixのナホです。
日韓酒文化交流会の
お手伝いもしています。
毎日ドタドタと仕事をしながら、
頭の中はお酒の世界へ
現実逃避！
昨年、訪ねた中で
深く印象に残っている
醸造場のひとつが、
忠清南道 論山市 陽村にある
（チュンチョンナムド ノンサンシ ヤンチョン）
ヤンチョン醸造場です。
山があり、その横を川が流れ、
おっとりとした空気に包まれた
陽村の風景に心が和みました。
干し柿を吊るす農家が
あちこちに見えたり、
町の雰囲気も
なんとなくゆったり。
で、まずはともあれ、
試飲から！
ヤンチョン醸造場の特徴としては
原料と水にとてもこだわっている点が
挙げられます。
タニシ農法で作られた米を100％用いた
プレミアムマッコリを造っている
蔵元としても知られています。
鴨のチュムロックと共に味わう
ヤンチョンマッコリ各種。
マッコリの原酒、そして
ドンドン酒の原酒もいただきました。
ど、ど、どれを飲んでも
美味しい！としか言えない！！！
マッコリ自体が決して甘くはなく、
かといってドライ過ぎず、
ひねていない
まっすぐな味に感じました。
ソジュ派なので
毎日マッコリは飲みませんが、
どの種類も毎日飲みたい！
と思ったほど、
私にはドストライクな味！！
試飲後はヤンチョン醸造場へ見学に。
ハンアリの数が目を引きます。
過去に使われていたハンアリを
並べているそうですが、
今ではこの鉄製の物を作る職人さんは
ほとんどいないそうです。
この刻まれた印は、
かつて税金を徴収した際に
税務署が記したもの。
私と同い年のハンアリもありました。
いろんな歴史を見て来たことでしょう。
過去に使用していた物を並べて、
ちょっとしたマッコリミュージアムに
なっています。
昔のマッコリは、
こんな道具で造られていたのですね。
215という文字の板は、
215ℓ入る醸造樽に付けられていたもの。
頭上注意、の注意書きが
瓢箪に書かれていて、
思わず顔がほころびます。
温和で紳士的なイ・ドンジュン代表は、
まさに両班のような風格を持った方。
こちらは現在使用されている
醸造樽。
2階部分からは、
樽の中が見られるよう
床に窓がありました。
天井に貼られた板に
昭和6年、の文字。
こんなところに日本統治時代の
名残が見られ、
少し複雑な気持ちに。
かつてマッコリを売る時は、
この小さな窓からやり取りをしたそう。
水にこだわるヤンチョン醸造場、
お水まで試飲させて下さいました。
柔らかくて甘い。
出来上がったマッコリを、
目の前で濾してボトルに詰めるところを
実演して下さいました。
その作業は、
神々しくさえ見えます。
私がやると、まるで違う。。。
たくさんのおもてなしを
準備して下さった奥様。
イチゴにミカン、干し柿、
パジョンにウコジ汁まで...
伝統を重んじながら、
ひたむきに造られてきたマッコリ。
まっすぐでひねりのない素直な酒。
おもてなしとともに、
胸が熱くなる醸造場でした。
創業は1920年という、
長い歴史を持つヤンチョン醸造場。
ぜひまたお訪ねして
さらにたくさんのお話を
伺いたい気持ちでいます。
오랜 역사를 가진 양촌양조장
-2016년 12월-
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